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第三十八話 買い物



「これからよろしくお願いします!」

「まあよろしくしてやるかはあんた次第だな。」


「ああ、よろしくな。」


「まずは自己紹介からしようか。俺は石川周。木こりが本業で今は店もやっている。」


「「木こりが店をやっている??」」


「し、失礼しました!僕はレオンハルトです。長いのでレオンで良いです。大工見習いをしてました。」


騎士みたいな名前だな。


「ウチはスーリャ。新しい物を作るのが好きだ。」


それ趣味だよな?ここは職業とか言うところだろ。


「そうか。まずは必要な物を買おう。アンネとスーリャ、俺とレオンで別れていつものところで待ち合わせで良いな?」


「はい。」


アンネが返事をするが2人は「「へ?」」って感じだ。


まあ2人の買い物だが分かってなくても問題はないだろう。アンネに銀貨5枚ほど渡して別れた。


「ですから・・・多いですよ!」


「アンネも必要な物があったら買えば良い。食料でもなんでも良いぞ。」


「随分羽振りが良いご主人だな~。」


「信頼されているんですね・・・。」


そんなにおかしな事じゃないと思うだがなあ・・・。


俺たちは一旦別れ、買い物へと向かった。


「とりあえず服を買おう。そこの店で良いか?」


「そんな!僕にはこの服で十分ですよ!」


「俺には不十分なんだ。良いから適当に何着か買ってこい。下着もな。」


そう言って俺はレオンに銀貨を2枚渡した。


「こんなに・・・。」


「別に無理に使い切る必要はないが、必要な物は揃えるように。」


俺はそう言ってレオンを服屋へ押し込んだ。


「さて、男だから時間はかからんだろうが・・・暇だな。」


そもそも男に必要な物なんてそんなにないはずだしな。


あ!おっちゃんへの土産だ。全く関係ないが思い出してしまったからには買わねばなるまい。


俺は丁度向かいにあった酒屋で良さそうな酒瓶を買った。銀貨3枚したがまあ良いだろう。


ついでにいるか分からんがいくつか酒を買っておいた。


俺は酒をアイテムボックスへ収納し店を出た。


服屋に戻るとレオンはもう服を買い終えて出てきていた。


「必要な物は買ったか?」


「はい!多分大丈夫です!」


「そうか。じゃあちょっと預かる。」


俺は荷物をアイテムボックスに収納した。


「え?え?何ですか今の。」


「まあ手品みたいな物だ。帰ったら説明する。」


「そうですか・・・。」


納得いかない顔をしているが後でもう1度説明するのは確定しているしまとめてで良いだろう。


「何か他に必要な物はあるか?」


「そんな!これだけでも十分です!ありがとうございます。」


「本当に大丈夫か?」


「はい!」


無理にいらない物を押し付けるのも無駄だしなあ・・・


仕方ないので途中の露店で串焼きを買って待ち合わせの場所へと向かった。


「遅いな・・・。」


「モグモグ。そうですね。モグモグ・・・遅いですね。モグモグ。」


レオンは食うのに忙しそうだな!俺は暇だぞ!!


それから少し待ったがまだ2人が戻ってくる気配はない。


「あの・・・ご主人様。」


「ん?どうした?」


「串焼き無くなっちゃいました・・・。」


「・・・。そうか。」


「はい・・・。」


奴隷商のところでは満足に食わせてないのか?アイリーンはそんな事しそうな感じしなかったんだが。


「これで適当に買ってこい。」


俺は銅貨3枚をレオンに渡してやった。


「ありがとうございます!!」


レオンは嬉しそうに露店へと駆け出していった。


「お待たせしました。」


その時、丁度入れ違いでアンネとスーリャが戻ってきた。


「ああ。レオンは今ちょっと買い物に行ったから、すぐに戻るはずだけどな。」


「そうですか。それよりも聞いて下さいよ!!シュウさん!」


「どうしたんだ?」


「スーリャがいらない物を買おうとして大変だったんですよ!」


「いらない物ってなんだい!あれは必要な物だよ。」


「あんな物いるわけないでしょう!」


「落ち着け。何を買おうとしたんだ?」


「ハンマーだよ。」「ハンマーです。」


「ハンマーか・・・・。そりゃ生活にはすぐには必要ないな。」


「なんでさ!?ハンマーがないと不便だし何も出来ないだろう!」


ハンマーってそんな万能具だったっけか・・・?


「そんな訳無いでしょう!」


「ま、まあ必要そうならまた買いに来れば良いから。今日は一度帰ろう。」


「え~!?ハンマーはいるって!買いに行こうよ~!」


聞き分けの無い子供のようだ・・・アンネは良く連れ戻せたな。


「すいません!遅くなりました。モグモグ。」


レオンがまた串焼きを食べながら戻ってきた。


「ああ、おかえり。それじゃあ家に帰るぞ。」


俺はスーリャがまた騒ぎ出す前にさっさとワープで家に帰った。

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