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第三十四話 領主来店

評価・ブクマ・感想ありがとうございます!

皆様のおかげでやる気が溢れたので本日2話目です。

「おはよう!」


「おはようございます。」


今日はワクワクして早起きしてしまったぞ。遠足前の子供か。


今日も売れると良いなあ・・・絨毯とまではいかなくても手提げ袋の1個くらいは売れて欲しい。


木こりの仕事もすぐに終わらせ、店へとワープする。


「それじゃあ早速だけど開店しようか。」


「その前にグリズリーとキラーコブラを店の前に出すのを忘れないでくださいね。」


「ああ。じゃあ行ってくる。」


いつもはアンネがはしゃぐ感じだけど今日は俺の方がはしゃいでいるな。


そう思いつつも店の前にグリズリーとキラーコブラを出した。


「これがグリズリーとキラーコブラか・・・。」


「はっ。以前見たのと同じですので間違いないかと。」


「大した物だな・・・どうやってこんな物を手に入れているのやら・・・。」


先頭に居たお客さんが早速グリズリーとキラーコブラを見て驚いている。俺には雑魚なのだがやはり

この世界では凄い物なのだろう。


ところでこのお客さん見覚えがあるような気がするな。


向こうもそう思ったのかこちらを見ている。


「この店員がどうかしましたか?ベルボー公爵。」


そうだよ。公爵だよ!魔王退治の報告の時に謁見の間に居た人だ。


「もしかして・・・勇者殿か?」


「はい。ご無沙汰しております。」


「なるほど・・・勇者殿ならグリズリーが相手でも倒せるか・・・。」


「はい。ところでベルボー公爵はうちの店にはどういったご用件で?」


「この街は私の領地だからな。グリズリーとキラーコブラを使った店があるというので見に来たのだ。

偽物ならば処罰せねばと思ったが勇者殿なら間違いなく本物であろうな。」


なるほど。確かに偽物と考えるほうが自然か。


「立ち話もなんですし・・・とりあえず店内へどうぞ。」


「うむ。」


俺はドアに開店中の札を掛け公爵を店内へと招き入れる。


「いらっしゃいませ!」


アンネが接客に出てくる。一応、公爵でこの町の領主である事を伝えておこう。


「アンネ、こちらはこの街の領主のベルボー公爵だ。」


「初めまして!私はシュウさんの奴隷のアンネです。」


「奴隷・・・?」


うっ・・・。アンネのこの名乗りもやめさせよう。何かもっとマイルドな名乗り方をして貰わないと。


「ええ・・・実は。」


公爵にアンネが俺の奴隷になった経緯を説明する。


「なるほど。特に問題はなさそうだな。」


ふう・・・問題ないのは分かっているのだがこの空気に毎回するのは避けよう。


「それでは公爵。商品は少ないですがお楽しみ下さい。」


そう言って俺は店の奥の方へと逃げ込んだ。しょうがないだろう。


元々接客とか苦手な上にあの空気じゃ俺でなくても引っ込む。


だが、やはり気になるので聞き耳はしっかり立てている。


「こちらがグリズリーの毛皮で作った絨毯でこちらがキラーコブラの皮で作った手提げ袋です。」


「ほう・・・見事だな。」


「はい。傷つけるのも困難な毛皮ですが一体どうやって加工したのか・・・。」


「その辺りは教えては貰えないだろうか?」


「企業秘密です。」


教えてもどうせ真似出来ないから教えても良いのだが。いや針を作れる職人が居るなら作れるか。


「う~む・・・。良し!」


「絨毯を3枚と手提げ袋を2つ・・・いやこちらも3つ貰おうか。」


なぬ!?今なんつった!?


「有難うございます。絨毯3枚と手提げ袋が3個で金貨90枚になりますがよろしいでしょうか?」


「うむ。」


そう言って公爵は金貨袋を取り出してそこから10枚抜いてアンネに渡した。


「有難うございました。またのご来店をお待ちしております。」


公爵は連れてきた騎士に絨毯と手提げ袋を持たせて帰っていった。


「アンネ・・・。」


「はい。」


「絨毯と手提げ袋が3つずつ今売れたよな?」


「はい。こちらが売上の金貨です。相手が公爵様でしたので枚数の確認はまだですが金貨90枚です。」


おおお・・・なんと言って良いのやら・・・。900万円!!!


すまない。衝撃で少しおかしくなったようだ。そんな俺に気づかずアンネは話を続ける。


「一応枚数を確認しておきますね。」


そう言うとアンネは計数用の秤で金貨の枚数を確認し始めた。


「金貨ですが問題なく90枚ありました。」


「おお・・・そうか。」


俺はまだ上の空で空返事を返した。なんだか順調すぎて怖いくらいだ。


その後は特に大きな事は起こらず通常営業に戻った。とはいえまだ営業2日目だが。


そして俺は奥で今までの売上の金貨を数えていた。何度数えてもきっちり110枚ある。


もうこれで5度目だが何度数えても楽しいのだからやめられない。


営業中なのだがアンネが接客は万全にこなすので問題はない。


だがさすがにそろそろやめよう。そう思った時に・・・なんとまた手提げ袋が売れた。


今度買っていったのは裕福そうなご婦人で嬉しそうに買って行ってくれた。


なんとこれで売上は金貨120枚にまで到達してしまった。


その後はさすがに何もなく、俺はアンネに店の事を任せて、いや既にほぼ任せっきりか。


倉庫のおっちゃんの元へとワープした。


「こんにちは~。」


「おう。今日も機嫌が良さそうだな。」


「はい。あ、今日の分です。」


「おう。ほらよ。」


木を渡して銀貨を受け取る。


「なんだ?今度は何があったんだ?」


「いえ、ちょっと物を作って売ってみているんですがそれが思いの他売れましてね。」


「ほ~。一体何を売ってるんだ?」


「グリズリーの絨毯とキラーコブラの手提げ袋です。」


「はぁ!?何言ってんだお前!?」


あ。しまった・・・つい軽い感じで話してしまったがもしかしてまずかったか・・・?


「誤魔化すにしてももう少し何かあるだろーがよ。言いたく無いなら別に無理に聞いたりしねーよ。」


あ・・・全く信じられてない。まあそれならそれで良いか。


「そうですか。ではまた明日。」


「おう。あ、でも儲かってんなら今度なんか奢れよな。」


「分かってますよ。」


俺は倉庫を出た。しかしそんなに凄い物なのかねぇ・・・まさか全く信じてもらえないとは思わなかった。


おっちゃんには何を奢れば良いんだろうな。無難に酒とか肉とかか?


そんな事を考えつつ、俺は店へと戻った。


「アンネ。今日はもう店を閉めて帰ろう。」


「はい。」


今日は朝一番に最大の売上があったからな。早く帰って休もう。


家へとワープし、アンネが作った夕食を食べる。


「シュウさん。今日の売上で絨毯と手提げ袋が残り6つずつになりましたね。」


「ああ。まさかこんなに売れるとは思わなかったよ。」


「売れるって何度も言ったじゃないですか・・・。それでですね、明日は店番は私がしますので

シュウさんは空いた時間があれば出来ればグリズリーとキラーコブラを狩って欲しいのですが・・・。」


ああ。確かにこれだけ売れるなら売り切れる可能性はもう出てきているのか。


まさかあの時の暇潰しが役に立つとは。


「グリズリー5体とキラーコブラ10匹程なら既にあるぞ。」


「そうなんですか!?さすがシュウさんです!」


ふふふ・・・ただの偶然だけどね。


「それなら空いた時間にまた2人で絨毯と手提げ袋を作りましょう。」


「そうだな。アンネが店番をしてくれるから俺は暇だし、適当に追加で作っておくよ。」


「すみません。お願いします。」


「ああ。他に気がかりなことはないか?」


「今のところは特には。ほぼ予想通りの流れですしね。」


アンネはこの展開を予想していたのか・・・


「そうか。なら明日も頑張ろう。おやすみアンネ。」


「おやすみなさい。」


今日も非常に良い1日だった。


寝る前に金貨をまた数えていたところをアンネに見つからなければ最高の1日だったんだが・・・。

明日も更新出来るように頑張ります!

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