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第三十一話 店舗

「さあさあ!早く街へ行きましょう!!」


アンネに急かされ街へとワープした俺はアンネに引きずられるようにして街を歩いていく。


ズンズン進んでいくアンネ。だが急に立ち止まってこちらを振り向いた。どうしたんだろうか?


「この街の商業組合はどこにあるのでしょうか?」


おい!知らないのに先導していたのかよ。俺も知らないぞ。


「俺も知らないよ。誰かに聞いてこよう。」


道行く人に組合の場所を聞き、またアンネが先をズンズン歩いていく。


俺は教えてくれた人にお礼を言って慌てて追いかける。


「でかいな・・・もしかしてこれか?」


商業組合は儲かってるんだろうなあ・・・と一目で分かるような建物だ。貴族のお屋敷より広い敷地に多い建物に厳重な警備。一体どれだけの金がかかっているのやら・・・


「そうですね。」


「金はあるところにはあるんだな。」


「ああ、組み合いでは商品を預かる倉庫や資金を貸出したり預かったりする金庫等が必要なのでどうしてもこの規模になってしまうそうなんですよ。」


アンネが俺の疑問に答えをくれた。聞いてもいないのに顔に出ていたか?


「ではシュウさん行きましょうか。」


「ああ。行こうか。」


でかい屋敷みたいなところだと思っていたが組み合いの建物だけあって出入りの制限はそこまで厳しくはしていなそうだ。金庫や倉庫は別のようではあるが。


「ではシュウさんお願いします。」


ん?アンネがグイグイ行ってくれるんじゃないの?


そう思って聞いてみると。


「私は奴隷ですので・・・シュウさんが登録するしかありません。」


それもそうか。アンネに任せておけば全て準備が整うから楽だな~と思っていたのだが。


仕方ない・・・俺が登録するしかないようだ。俺は受付へと足を進めた。


「すみません、店舗を出したいのですが。」


「はい。出店の登録ですね。私が担当のナダレと申します。露店・小型店舗・中型店舗・大型店舗どちらでしょうか?」


確かアンネは中型って言ってたよな?品数少ないから小型で良いんじゃないか?


と思って後ろを見てみるとアンネが『中型店舗ですよ。』と念を押してきたので、


「中型店舗でお願いします。」と答えておいた。


「はい。中型店舗ですね。新規の方でしょうか?それですと年会費と中型店舗で金貨4枚の登録費になりますがよろしいでしょうか?」


「はい。お願いします。」


「少々お待ちください。」


ナダレはそう言って1枚の紙を奥から持ってきた。


「こちらが契約書になります。契約書に間違いが無ければこちらにお名前をご記入下さい。」


そう言いながら差し出された契約書を確認する。


年会費・店舗の税金・その他細かい規約等が書いてあったが特に問題は無さそうだ。


アンネも横から確認して問題は無いと判断したようなのでサインする。


「では金貨4枚のお支払いになりますが、どうなさいますか?税金の方の2枚に関しましては半年後の支払いにすることも出来ますが。」


「今支払います。銀貨でも大丈夫ですか?」


「はい。構いません。」


俺は銀貨で40枚をナダレさんに支払った。


「確かに頂戴しました。店舗に関しましてはこちらで紹介する事も出来ますがいかがなさいますか?」


自分で探すつもりだったが、そういうシステムがあるのか。是非お願いしよう。


「お願いできますか?」


「かしこまりました。どのような店舗がよろしいでしょうか?」


「そうですね・・・。」


俺が考えていると後ろから服を引っ張られた。


『立地はそこそこで店の前が開けている場所が良いです。』


とアンネが囁いてきた。それって結構な好立地じゃないか?お高く付きそうだ・・・


その旨をナダレさんに伝える。


「そうですね・・・1軒ご希望に添える店舗が有りますのでご覧になられますか?」


「お願いします。」


俺はその店に案内して貰うことにした。


「こちらです。」


ナダレさんに案内されたのは街の中心部から少し離れた場所にある大通りの店舗だった。


とても良い立地条件だと思う。中型店舗というだけありそれなりの大きさ・・・いやはっきり言おう俺の家より大分、大きく立派である。


「良い店舗ですね。良くこんなところが残ってましたね。」


アンネもそう言っているからやはり良いのだろう。だがこれで果たして予算通りのお値段で済むのか?


いや・・・恐らく済まないだろう。月金貨4枚・・・下手したら5枚取られるんじゃないか?


「ここは市場や商業区からやや外れていますので・・・。ですがご覧のとおりの好立地です。

どうでしょう?月に金貨4枚のお値段ですが。」


4枚で済んだか。ならまあ良いんじゃないだろうか。と思ってアンネを見るとアンネも頷いているので

ここに決めようとしたら、アンネが値切り始めた・・・。


その結果、金貨3枚と銀貨5枚まで値下げに成功した。


「ではこちらで契約完了となります。有難うございました。」


「有難うございました。」


今月の家賃を支払い契約を終えた。ナダレさんは組み合いへと戻っていった。


どうにか店舗を購入する事が出来た。後はここで商品を売るだけだ。


本当に売れるのか不安だが期待してしまう。ここから俺の新たな出発となるのだろうか・・・



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