第二十二話 新たな可能性
さて・・・家から帰ってきたもののアンネは未だに呆然としていた。
仕方がないのでお茶を入れて、ゆっくりとアンネの復活を待つこと数分・・・
ようやくアンネが復活した。と思ったら元気になりすぎたようだ?
「なんなんですか!?なんなんですか!!」
「お・・・おう。どうしたんだ?もう少し落ち着いたらどうだ。」
猛烈な勢いに押され俺のほうが今度は動揺してしまった。
「魔物は滅多なことでは町や村には近づきません。グリズリーやキラーコブラなんて出たら普通は騎士団の大部隊が討伐に向かうんですよ!それがなんですかあれは!?」
何を大袈裟な・・・と思ったがアンネの様子を見るにどうもそういう訳でもなさそうだ。
「そう言われても俺から見たらさっき見せたとおりの雑魚だからなあ・・・。」
「それですよ!なんであんな凄い魔物が倒せるのにあんな訳の分からない布団を作っているんですか!?」
もうあの最高級布団をディスるのやめてくれないかな・・・かなりの力作だったんだから・・・
「いやあれはだな・・・あんな雑魚じゃなくて俺から見たら大して強くないが、最強クラスの魔物の素材で作った最高級の布団なんだぞ?」
「そうなんですか?」
「そうなんです。何なら見に行くか?」
そう聞くとアンネが全力で『遠慮します!!』と拒否するので連れて行くのはやめておいた。
「それでグリズリーやキラーコブラは加工できないんでしょうか?」
「ん?出来るんじゃないか?何でだ??」
「あれで商品を作れば間違いなく売れるはずだからです。」
「売れるか~?」
お世辞にも質が良いと言える素材じゃないだろう。俺が疑問に思っているとアンネが断言した。
「売れます。」
「本当に?」
「はい。恐らく小物の家具でも金貨5枚はするでしょう。」
まじか・・・そんな簡単に金が稼げて良いのか・・・?
「まあ試しに何か作ってみようか。何が良いと思う?」
「そうですね・・・単純に絨毯や手提げ袋などではどうでしょうか?」
なるほど・・・素人が数作るとなると簡単そうな商品のほうが良いか・・・
「分かった。その2つで試してみよう。」
「ええ。頑張りましょう!シュウさん。」
こうして俺たちは新たな商品作成に向けての第一歩を踏み出そうとしていた。




