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第十八話 買い物 前編

「結構大きな街ですね~。」


「まあ王都に近いしな。」


俺たちは街中を散策していた。俺が街歩きをほとんどしていなかったせいで、どこに何があるのか分からなかったせいだ。市場もこの前初めて見たくらいだしな。


街をぶらついていると俺はある事に気付いてしまった。これはもしや世間一般ではデートと呼ぶのでは?


「ここが良さそうですね。」


俺がそんな妄想にふけっているとどうやら服屋が見つかったようだ。


「あ~そうだ。予算は銀貨3枚くらいで頼む。必要なら多少オーバーしても構わないからな。」


「そんなに良いんですか!?どんな服買おうかな~。」


アンネは嬉しそうに服屋に入っていった。これを最初にやっておけばもう少し早く打ち解けられたんだろうなあ・・・


店内ではアンネが水を得た魚のように、服を物色して回っている。


「これはどうでしょう?これも良さそうですね!」


「ああ。良いんじゃないか?さっきの奴の方が似合ってたんじゃないかな。」


楽しそうに服を選ぶアンネを見るのは俺も楽しい。これがデートか・・・素晴らしい。


何て思ってた頃もありました。楽しかったのは最初の15分くらいだった・・・


選ぶの厳選し過ぎだろ・・・もう1時間だぞ。誰だよ待ち時間もデートの内だとか言った奴。ただの苦行じゃねえか。


そして今、アンネは下着を選んでいて俺は完全に待ち状態だ。


そして更に待つこと30分・・・ようやく買う服が決まったようだ。


「お待たせしました。これでお願いします。」


「ああ。じゃあ会計に向かおうか。」


大量の服を持って会計へ。


「銀貨4枚と銅貨8枚になります。」


む?予算は銀貨3枚だって言わなかったっけか?多少の範囲ではないよな?


「これだけまとめて買うんだしちょっとは負けてよ。」


「いやしかし、それはいくらなんでもねぇ・・・。」


俺が支払いを一瞬躊躇しているのを余所にアンネは値切り始める。


結局銀貨3枚と銅貨3枚まで負けさせてた・・・。


「荷物は俺が持つよ。」


「いえ、いくらなんでもそれは出来ません。」


「良いから良いから。」


俺は荷物を受け取りアイテムボックスに収納してしまう。


「消えた!?」


「ああ、安心しろ。いつでも取り出せるからな。」


「シュウさんはなんでも有りなんですね・・・。」


驚きというより呆れたような感じで言われてしまった・・・解せぬ。



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