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第十六話 千客万来

今日はいつもより早起きだ。結局、紳士な俺はベッドをアンネに譲り床に寝た。


おかげでやや眠気が残っている。


さて、そうなった原因だがまだベッドで眠っている。奴隷は普通は主人より先に起きて色々するもんなんだろうけど美少女の寝顔が見れたので良しとしよう。


今まで苦労しただろうし、初日の朝食は俺が用意して起こした。


「申し訳ありません!初日から寝坊するとは・・・。」


「俺の起きる時間が分からなかったんだし、初日だから気にしないで良いよ。」


そう言い食事を始める俺とアンネ。こうして誰かと食事をするのは随分久しぶりだ。


「俺はこの後に木こりの仕事に行くから村を見て回るなり、家で何かするなり好きにしてて良いから。」


「分かりました。やれる事を探してやろうと思います。」


最初に来た時の『夢騒動』から色々と不安だったがこの様子なら恐らく大丈夫だろう。


木こりの仕事をささっと終えて、家に戻る。


「おかえりなさい。随分早かったですね。」


「ああ。まあワープがあるからね。」


「そうですね。ワープがあれば移動時間が無いんですよね。」


「ああ。それで何か気付いたこととかあったか?」


「いえ、特には。掃除をしてみましたが物があまり無いのですぐに終わりましたし。何をしましょうか?」


う~ん・・・一応俺がご主人様なんだから何か指示を与えないといけないんだよな・・・


そうだ!料理をしてもらおう。当たり前の事だけどそれくらいは言っておこう。


「料理は出来るかな?」


「出来ます。家でも少ししてましたし、奴隷になってから教えられましたので。」


「なら問題ないな。料理をとりあえず仕事にするから村で食材買ってきて毎日作ってくれ。」


そう言って俺は銅貨を10枚アンネに渡した。


「分かりました。美味しい料理を頑張って作りますね!」


いや美少女の手料理ならそれで良いんだけどね。まあやる気があるならお任せしよう。


昼食は結局俺が作った。食材が俺の作れる料理のしか買っておいてなかったからね。


昼食を食べ終わって倉庫へ木を収めに行く。


「こんにちわ~。」


「おう。今日も相変わらず早いな。」


いつものやり取りをして木と交換で銀貨を受け取る。


「じゃあまた明日な。」


「はい。また明日。」


いつものように仕事を終え、帰り道を歩いていると・・・なんだか人気が多い。


しかも、先に進むにつれドンドン増えていく。この田舎村でこの人出はただ事ではない。


だが!例え熊が出ようが、龍が出ようが最強の俺があっさり解決出来る。


向かう先で待ち受けているのが何かはわからないが何事か確認しに向かった先で待ち受けていたのは・・・


うちの奴隷だった。そりゃそうか・・・若い娘がいない村にいきなり現れた年頃の娘。


ソファーなんぞより遥かに良い見世物だろう。見世物は悪かったか。まあ村人が集まる理由になるだろう。


遠巻きに見守っていたら、アンネが気付き声をかけてきた。


「ご主人様!お帰りですか?」


「「「ご主人様だって?」」」


あ・・・これやばいかもしれん。と思ったら即ツッコまれた。


「アンネちゃん。シュウとはどんな関係なんだい?」


「私はご主人様の奴隷です。」


おい・・・何か上手い事嘘つけよ。周りの村人の俺を見る目が明らかに白くなったろうが・・・


「シュウさん。詳しく説明してもらえるかな?」


やばいぞ・・・これ下手なこと言ったら完全に村八分になるよな・・・上手い事言わないと。


「え~とですね。王都の知り合いの貴族から紹介された貴族の方から譲り受けたんですよ。」


うん。嘘は言ってないし俺が買った感じはしないだろう。80点の言い訳だな・・・


「アンネちゃん。シュウさんのとこはどうだい?前のところに比べて厳しくないかい?」


俺が脳内で言い訳の自己採点をしていると、村人は俺の予想通り7~8割の納得でまだやや疑っているようで

更なる説明を俺ではなくアンネに求めた。アンネが下手な事を言わない事を祈るしかない。


「凄く優しいです!前のご主人様とは比べ物にならないくらいです。」


助かった・・・これは村人の質問の仕方が良かったな・・・だけどやっぱり男爵はやばそうだな。


「そうかいそうかい。なら良いんだ。」


村人は納得してくれたようで俺の危機は去った。


「俺は帰るけど、アンネはどうする?もう少し村を見て回るか?」


「お供させていただきます。」


家に帰り、くつろいでいると珍しく来客があった。


「お邪魔するぞい。」


「大したお構いも出来ませんが。」


村長が家に来るなど初めてだ。まあ理由は分かっているがな。


「お茶を用意しますね。」


「ああ、頼む。」


特に俺と話をするでもなく、アンネを観察する村長。まあ村長としてはアンネがどんな人間なのか知っておく責任があるんだろうな。


アンネがお茶を持ってくる。元の家の教育か男爵の躾の成果か分からないがそれなりに見れた所作だ。

俺はそういうの一切分からんけど・・・。


「アンネちゃん。この村はどうかな?」


早速そっちへ質問か・・・。頼むぞ・・・変なこと言わないでくれよ。


「良い村ですね。村人の皆さんも良い人ばかりですし。」


良かった。貧相だとか言ったらどうしようかと思ったぞ。いやそれは俺の家の話か。


「そうかそうか。この村でやっていけそうかのう?」


「はい。今後よろしくお願いします村長さん。」


俺の心配をよそに非常に和やかに話は終わり、村長も上機嫌で帰っていった。


「こんにちは~。」


と思ったところで次の来客が来た。そのままその日は夜まで来客が続き、俺が村に来た日より多くの人と話すことになった。やっぱり男より女の子の方が皆良いんだよね・・・。


ちなみに夕食は大人気のアンネに代わり俺が作りましたとさ・・・

(主要)登場人物が増えると描くのが大変になりますね。まだたった2人ですが・・・



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