第十話 針を求めて
祝✩十話✩
皆様の暖かいご愛読のおかげでなんと!もう十話を迎えることができました!有難うございます!!
ついに!!最高級布団の製作を行う。
ここまで長い道のりだった・・・だがようやく今までの苦労が報われる。いやまだ早かったな。布団が完成してから感慨にふけるとよう。
毛皮を縫うべく針と糸を用意し、縫い始める。いや、縫い始めようとした。
その時、針がポッキリ折れた。パキンって。
しまった・・・針の事は考えてなかったぞ・・・。ゴールデンジャイアントベアの毛皮に刺さる針か・・・
魔物が飛ばす針には糸を通す穴が空いていないから駄目だろう。
魔物の針に穴を空ける事は簡単だが、今回は針を自作することにしよう。
アイテムボックスに死蔵しているレア金属の出番だというわけだ。
ミスリルやオリハルコンにアダマンタイト等、レア金属を入手してたがこの世界にこの金属を扱える武器職人等おらず、完全に死蔵していたのだがようやく活用することが出来そうだ。
オリハルコンを使いたいところだが、余りに硬すぎるためミスリルを使う事にした。
ミスリルの塊をまずは奥義を使い適当な大きさに砕く。
そして、針に一番近い形になったミスリルを大きな塊のミスリルでゴシゴシ削り針の形にしていく。
もっと効率の良いやり方があったような気もするが、一刻も早く針を完成させたい俺には他の方法を考える余裕が無かった。
だから完成するまで気付かなかった。完成するのは穴が空いていない使えない針だということに。
「何をやっていたんだ俺は・・・・」
ミスリルでミスリルを削るという苦行が全て無駄になった事で呆然としていた。
それからしばらくして立ち直り、再度針の作製について考えてみる。
そして、考えついたのが木型に溶かしたミスリルを流し込み針の形にするという手段だった。
燃えにくい木を手に入れる為、まずは木材倉庫へ向かった。
「あれ?今日の分はもう受け取ったよね?」
「いえ、そうではなくて燃えにくい木が個人的に必要になりまして何か良い木を知りませんか?」
「燃えにくい木ねぇ・・・・それならオノオレカンバなんてどうかな?」
「オノオレカンバ?そんな木があるんですか?」
「ああ。その名の通り斧を折るくらいに硬い木だ。あの木なら燃えにくいだろう。」
「分かりました。有難うございます。早速探してみますね。」
「ああ。見つかると良いな。」
オノオレカンバか・・・見たことがない木だな。簡単に見るかると良いのだが。
探し始めて3時間・・・未だにオノオレカンバを発見する事が出来ない。
実物を見たことがないのでいちいち鑑定して回っているのだが、一向に見つかる気配はない。
見つかったのは結局、日がもう落ちようかという頃だった。
「奥義!疾風カマイタチ!」
硬いと言っても所詮は木である。問題なく切り倒し回収した。
帰った頃には完全に夜になっていた。今すぐ加工したいところだが流石に今日は歩き疲れたので明日にすることにした。
明日こそはいよいよ布団を完成させると心に決めて布団にもぐった。
今後は少しペースが落ちるかもしれません。ですが毎日更新を目指して頑張らせていただきたく思います




