表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ホリゾンタル  作者: N_K
1/1

10月 24日 一周目

 雑音混じりのラジオから、其れは聞こえてきた。

 まるで終焉を告げるように。いや、終焉を告げに来たといい直した方が正しいか。


『あーあー、テステス。聞こえてますか?世界の皆さまー、こんばんわ』


 事務的に淡々と彼女は言葉を綴る。

 その声の美しさは輝く日のようなのに、対象的な冷淡な、平坦な、変わりもしない声色には寒気すらした。


『皆さまは何処で間違えてしまったんでしょう。皆さまは如何して間違えてしまったんでしょう。皆さまは何を間違えてしまったんでしょう。

 私には分かりませんが、神さまがお決めになられましたから仕方ありませんよね。どうしようもない間違いをしたのだから、仕方ありませんよね。皆さまが皆さまだから仕方ありませんよね』


 まるで言い訳に聞こえるが、コレはカウントダウンだ。

 最初から決まっていた其れを言うための、どうしようもないカウントダウンだ。


『其れでは皆さま。私こと【天使】が皆さまを終わらせさせていただきます。

 どうぞ、悔やみに悔やんで、消えていってください。さようなら』


 そしてラジオからパチンっと、指を鳴らす音が響く。

 刹那、光で出来た矢が空全てに装填され、そして一斉に放たれた。


 あぁ、世界が終わる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ