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第2話 非日常は突然に

わいわい、がやがや。

そんな感じ(てきとう)

今はこの町にあるI原子力発電所見学会の最中だ。

現在私たち一行は発電所全体を見渡せる場所にいる。

1号機から4号機の建屋、全てが見える。

あれで1つ3000億というのだからびっくりであるイージス艦より高額なのかー。

案内の社員の方が何やら解説している、だがクラスメイトの私語でよく聞こえないなう。

これは明日のホームルームで担任のいつもの説教タイムかなあ…

そんな感じで、ぼーとしていた。

またいつも用に退屈な時間が過ぎて気が付いたら帰宅している。

またいつもの

そう、思っていた。

だがいつもと違う非日常というものは、得てして、どこからか、唐突にやってくるものだ。


気が付いた時


「へっ?」


浮遊感、下を向く、地面が…ない。


「は?」


戸惑う私、だがそれを重力加速度が逃さない。

そのまま重力に引かれ底の見えない奈落へ落ちる。

私は…最後まで、事態を飲み込めず闇に飲まれた。







数時間昼寝をしたあと。

そんな寝過ごして意識がないのに時間が過ぎたのは何となく理解できる状態。

今…私は。

「…ここは」

何時もの天井、ではない。

ごつごつした、蝙蝠でもいそうな天井。

…意味が解らない。

何が起きた。

たしか見学会の途中で。

立ち上がり制服に着いた埃を払い、立ち上がる。

目の前にはどこかの鍾乳洞の中の大きな空間といった感じ、その割に地面は平たんで某何とかランドのアトラクション内のようにも思える。

ぶー、ぶー

「!?」

とここでポケットの携帯が鳴る。

スマホを出し画面を見ると非通知からの電話。

…取りあえず出よう。

「…もしもし」

「どうも、ダンジョンフィクサーと名乗っておくのだ、よろしくなのだ」

そこから聞こえてきたのは…なぜかやたらと思想が強そうな動画に多く使われる某〇〇だもんボイス。

…どんなボイスチャンジャ―、いや録画か?」

「どちらでもないのだ!」

…!?

今、私、声に…?

「思考を読んだのだ!」

うん、もうわらん。

さすがにここまで意味の解らない状況だと…

「なるほど、どうやら状況が理解できず混乱しているようなのだ!」

ほんとなにこれ、等々私の頭がおかしくなった?

「…しょうがないのだ!この場合は…君の脳内に情報を無理やりインストールするのだ」

そうかこの無茶苦茶な展開、どう考えても明晰夢だきっと。

「ちょっと、痛いけど…がまんするのだ?」

なんか電話口から心配すような声色の人口ボイスが聞こえるなぁ…と

早く目が覚めないかなぁ…と思っていたら。

唐突に強烈な頭痛が来た。

頭に直接、文字を撃ち込まれているようなそんな意味不明な頭痛。

「あががががっ!?がっ!?」

そうして再び私の意識は闇に飲まれた


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