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家臣たちの驚嘆

小田原城に戻った氏直を待っていたのは、家臣たちの驚きと敬意の視線だった。松田康長が膝をつき、声を震わせて言った。

「殿、この勝利……まるで戦の神が降りたかのようだ。これまで見たこともない戦い方だった」

氏直は兜を脱ぎ、穏やかに応えた。

「神ではない。ただ、敵の弱点を見抜いただけだ。だが、これで終わりじゃない。次に備えろ」


勝利の余韻に浸る間もなく、新たな急報が届く。

「殿、韮山城が陥落しました! 北条氏堯様が守っておられたが、秀吉の別働隊に攻められ、持ちこたえきれず……」

広間に重い沈黙が落ちる。韮山城は伊豆を守る要衝であり、その落城は小田原の南東が開かれたことを意味する。氏直は目を閉じ、一呼吸置いて立ち上がった。

「予想していたことだ。秀吉の軍勢はまだ勢いを失っていない。だが、ここからが本当の戦いだ。準備を急げ」


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