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初戦の布石

その夜、風魔小太郎からの報告が届く。

「殿、駿河から小田原へ向かう荷駄隊を二カ所で襲いました。兵粮三百俵を奪い、橋を焼き落とし、敵を混乱に陥れました」

氏直は頷き、家臣たちを見渡す。

「初手は成功だ。だが、八王子城の落城で秀吉の軍勢は勢いづくだろう。次に備えろ」


数日後、秀吉軍の先遣隊が小田原城の北、足柄峠付近に現れた。数は五百程度。八王子城攻略後の勢い試しか、それとも偵察か。氏直は自ら馬に乗り、騎馬五十と足軽百を率いて出陣を決めた。

「殿が直々に?」

北条氏規が驚く中、氏直は兜をかぶり、笑みを浮かべた。

「敵の動きを見るだけじゃない。叩いて、北条の力を示す。ついてこい」


足柄峠の狭い山道。霧の中、氏直は地形を活かす策を練った。

「ここは狭隘部だ。敵の数を活かせない。左右から挟み、俺が正面を押さえる」

家臣たちが素早く動き、敵が峠に差し掛かった瞬間、北条軍が動いた。

「進め!」

氏直の号令で騎馬が突撃し、足軽が両側から崩す。敵は不意を突かれ、隊列が崩れる。氏直は槍を手に馬を駆り、先頭の敵兵を突き倒す。その動きは鋭く、圧倒的だ。

「退くな、北条の旗を立てろ!」

半刻も経たず、敵は潰走。数十が討たれ、残りは峠を越えて逃げ帰った。小さな勝利だが、支城落城の暗雲の中での光明だった。

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