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玉縄城の危機と氏直の決断

夕刻、新たな急報が届いた。

「殿、玉縄城が秀吉の別働隊に包囲されつつあります! 北条氏康様の孫、氏勝様が守っておられますが、長くは持ちそうにありません!」

玉縄城――小田原の東を守る支城だ。氏直は一瞬目を閉じ、悠真の記憶を呼び起こす。史実では、玉縄城も小田原征伐で落城し、北条の防衛線が崩壊した一因となった。

「救援は?」

松田が問うが、氏直は首を振った。

「間に合わない。玉縄を救うより、小田原を守り抜く方が優先だ。だが、敵にただ奪わせはしない。小太郎、玉縄への道で敵の補給を叩け。城が落ちる前に、秀吉の軍に痛手を与えろ」

「承知した」

小太郎が姿を消す。氏直は家臣たちを見渡し、力強く言った。

「支城が落ちても、俺がいる限り北条は滅びない。秀吉が本隊を動かす前に、こちらも手を打つ。準備を急げ」

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