表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

ドットモルの谷にて 1

クリシェ達は旅の続き始める準備をする。

馬車が走り始める。長い時間緑が広がる平原を走り続ける。

ただ、その平原も終えて高い高い山の間の細い道を走り始める。

中腹の周りの道を進み反対側に出ると、だんだんと道は細くなっていき川が流れ始める。

馬車一台がギリギリ通れる真っ直ぐの道を進む。


私はすぐにわかった。川が流れ始めてから一本も木がなかったのに、不意に大きな立派な木が現れて、そこが叔父さんが落ちた場所だとすぐにわかった。


「あっここ、、、」


私がそう呟くと

シエル様は窓の外を見た後、私を見て


「大丈夫か?」


一言言う。

私は小さく頷いた。

だけど、とても怖かった。叔父さんが死んだ場所、そこで。今いるここが叔父さんの最後の場所だと思うと、呼ばれている様に近づきたくもなった。そのまま、落ちてしまいそう。

怖かった、水の音と風の音が心地の良い物で静かだった。


「シェ、、、リシェ。しっかりしろ」


シエルがクリシェの肩を掴んで声をかけ続ける。

クリシェは窓枠を触り、外を眺めている。


「シエル陛下。前の方で落石があったので、現在立ち往生している状態です」


人が1人通れる崖道を気をつけながら1人の兵士が伝達しに来た。


「ああ、わかった。皆に気をつける様にと、、、リシェ?」


バシャーン

クリシェは馬車の扉を開けて谷底に落ちていった。


「クリシェ様」


シャシャトが勢いよく谷の奥に飛んで行く。


「リシェ?」


シエルは追いかけようと飛び込もうとしたが、多くの兵に止められる。


「お前ら、俺はお前らの主だ。命令無視するつもりか」


そう言いながらも、兵達は必死に止め続ける。


「クリシェー。リシェ」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ