湖畔のパーティー
私とシエル様は騒がしなり始めた森の中に行ってみると、そこには、小さな蝶々の花がついた人が楽しそうに遊んでいた。
「楽しそうですね」
私は一言そんなことを言う。
「あっ」
と私達の事を見て指を指す人がいた。
「人間に見つかった。みんな逃げろ」
人々は大急ぎで逃げ出す。
すると、1人の老人が私の元へとふわふわとその羽を使って飛んできて
「ああ、待っておられていましたぞ」
そんな事を言う。
私達は不思議な顔をして、顔を見合わせているとその老人が他の人達に向けて
「この方は私達の友である。森の良き友人が訪れたのだ。歓迎をしなきゃいかん」
そう言うと、さっきいた人々がゆっくりと出てきた。
その人達が奥から私たちに合わせた椅子と机を持ってくる。
「さぁどうぞ。お座りください」
先程の老人が言うので私達は椅子に座る。
私達の大きさに合わせたティーカップとお菓子を人々は持ってきて持て成す。
老人がテーブルの真ん中に椅子とテーブルを持ってきて、座って私達の方を見る。
「遠くからようこそいらっしゃった。呪い《まじない》の者よ」
「まじない?」
私は聞き覚えのないその事に頭を傾げる。
「はて、まだ聞いておられないのか」
「はい」
「じゃあ、私達の事を教えましょう。私達はこの地の友人であり、呪いの者の良き理解者になりその者らを助けるのが私達の存在を許される。私達の事を世界は『ムルフ』と呼んでる。そして、その長であるのが私、バブリカであります」
「あなた方がムルフなんですか?」
隣に座るシエル様がそう聞くと
「ほう、人間知っているのか?貴方は、、、」
「俺は?」
「いいえ、なんでもありませんよ。ところで、私達の事はどこで知ったのですか?」
「ああ、私の国ではムルフは友であり同じ敵を倒す者達の事とある童話の中にあり、だが今ではムルフとは実在しないものとなってしまっている」
「そうか。じゃが私達はここで住んでいるし、本当はどこにでもいるのじゃよ」
そうバブリカ様が言うと、お菓子を嗜み始める。
私は疑問に思ってシエル様に聞いた
「同じ敵とはなんでしょうか?」
「童話の中だとこの世の悪を象徴する獅子だと書いてあった」
私達が2人で考えてると
「知るべき時に知るのじゃよ。今は知らなくても良い、その時は必ず来る」
そうバブリカ様が言う。
私達は小さな光が漂う中でティーパーティーを続ける。
「バブリカ様」
「なんじゃい?我らの友よ」
「湖の女の人って誰だったんですか?」
「そうか、見えたのか、、、」
少し沈黙が流れて
「そういえば我らの友よ名前はなんて言うのじゃ?」
「名前ですか?」
「そう、名前じゃ」
「私はクリシェ・バウス・ヒエラクスと申します。リシェとでもお呼びください」
私が笑顔を浮かべて言うと、
「リシェ。気を許すの俺より早くないか?」
「そりゃそうです。あんな初対面じゃ、初めから気を許す事は難しいですよ」
「そうか。まぁそれでもいいか」
「そうです。だから私達は今一緒にいるんですよ」
私達は顔を見合わせて笑う。
「仲がよろしいですね」
とバブリカ様が言う。
ムルフの人々がうんうんとうなづきながら、あちこちから「本当に仲良しだよ」とか言い合う。
私達の顔は段々と赤くなっていく。
私達はパーティーを楽しんだ後、その場を離れようと思い
「では、私達はここで」
「少し待たれよ」
「はい?なんでしょう?」
「シャシャト、こちらに」
ムルフの人々の中から1人前に出てくる。
「はい。長老」
「シャシャトよ。リシェ殿に着いた行きなさい。リシェ殿、よろしいですか?」
「ええ、全然大丈夫ですけど。どうしてですか?」
「いつか、必ず助けになるだろう。じゃあ、いってらしゃい」
私の小指とバブリカ様の両手で握手をして別れた。
「リシェ殿。これからよろしくお願いします」
「シャシャトさん、これからよろしくお願いします」
「おい、俺に挨拶はないのか?」
シエル様が少し強めに言う。
「すみません、お名前を聞いてもよろしいでしょうか?」
「俺はシエルだ」
「よろしくお願いします。シエル殿」
私達は馬車に戻る。
「お帰りなさい。シエル様、クリシェ様」
「おう、今戻った」
兵士の1人が言う。
私達が馬車の中に戻る。
「シャシャトさんについて何も聞かれませんでしたね」
「我らムルフはこの地の友人である。だから無邪気な人の子供やその適性を持つ人間もしくは血がこの地のつながりのある家系には私達は見えやすいらしいです」
「、、、らしい?」
「ああ、私たちを見える人間に会うのは久しぶりでな、何年か前に来た人間が最後だったから、確実にそうと言う確証はないのです」
シャシャトは申し訳なさそうに言う。
「ありがとう。教えてくれて」
私がそう言うと、シャシャトは私の近くに来て
「おやすみなさい」
と言い
「行きますぞ。シエル殿」
と続けた。
シエルは呆気に取られながら
「リシェ。おやすみ」
リシェは彼らが出て行くとすぐに眠ってしまった。




