8話 事件とデート
多少の金だけ渡され追い出された俺は全く知らないこの城下街に足を踏み入れた。
そこは城下街という事もありとても栄えていた。そこには屋台や武器屋、宿屋などファンタジーにはもってこいの世界観が広がっていた。追い出された後で気分は落ち込んでいたが、この景色は興奮する
「す、すげー。色々な種類の人もいるし、なんか渋谷くらい人がいるな。それになんだよあの大きな剣!かっこいい~。うわあっちには肉の屋台だ!うっまそ~~」
俺は東京に初めて来たみたいなテンションで辺りを見て回った。
そうきょろきょろしながら歩いていたせいか、すれ違う人からくすくす笑われた。恥ずかしい。
俺は少し抑え気味に道を歩いた。俺が道を歩いていると前から叫び声が聞こえた。
何があったんだと、周りのギャラリーがざわざわし始めた。どうやら窃盗があったみたいだ。
怖いなぁと思っていると前から全速力で逃げる犯人と思える子どもが突っ込んできた。
俺とその子どもは案の定ぶつかり子供が覆いかぶさるように倒れた。
「いってぇぇ」普通に痛かった。俺は痛がってる中子どもの顔を見た。
(ケモ耳の少年だ。や、柔らかそ~!)痛さの中、ケモ耳が居るという事実に若干嬉しさがあった。
「その子捕まえてください!!」そうだった。この子窃盗犯か!
俺はとっさにその子の手を掴み押さえつけようとした。が、
「放せ!くそが!!」なんつーバカ力だ。本当に子供かよ。。俺は思いっきり蹴られた。その反動で手を放してしまい、逃げられるところだったが近くにいた巨漢の男が取り押さえ何とか捕まえることができた。
その子どもは何処かに連れ去られてしまった。
「すみません!ありがとうございました!蹴られてましたが大丈夫ですか?」
さっきの声の人だ。めっちゃ可愛い。。それにおっぱいも、、
「??本当に大丈夫ですか」
「あ、ああ全然大丈夫ですよ!寧ろ元気出ました!」俺は笑いながらそう答えた。凝視してたのばれてないかな。。
「そうですか!よかったです!所でこの後お暇ですか?お礼させてください!」ええええ!嘘こんな美女と俺デ、デート??まじか、ここは絶対に行きたい。大したことしてないけど。。
「えあ、ハイ。もう全然あいてます!」すこしおどおどしながら答えた。
「よかったです!着替えてくるので職場まで付いてきてくれませんか?」
そういえば服装が少し堅いな。どこかの受付とかなのかな。
「大丈夫ですよ!行きましょ!」俺は名前も知らない超絶美女と共にデートをすることになった。日本の時だったらあり得ないな。。
「すぐそこなので早く行きましょ!」そう言われ一分程で職場らしきところに着いた。
そこの立て看板には「冒険者ギルド」と書かれていた。。
読んでくださりありがとうございます!!
大学の課題のいい息抜きになる。。もっと執筆したい。。