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デスクリメイションワールド
それは、
あたりまえだった。
当たり前を押し付け、
当たり前を強要して、
当たり前な形に押し込める。
その全てが、
すてきなあたりまえだった。
数多の感性のそれは、
それが、
当たり前であることを拒まず、
当たり前であることに浸り、
当たり前であることに安堵し、
当たり前を貪っている。
それは、枯渇していた。
それは、強欲が過ぎた。
それは、渇望に冒されていた。
それは、怨嗟になっていった……
ただ、望む事は些細な事の筈だった。
いつしか、手が届かない高みばかり焦がれていた。
それは、破滅への道標でしかなかった。
導はなく、孤毒は群れを浸潤する。
「いつも、いつも、楽しそうな声が
耳障りなんだよ!!!!!
お前らみたいなのが、さいっこうに、
ムカつくんだよ!!!!」
男は憎悪に身を任せた凶刃を
仲睦まじく微笑ましい日常に突き立てた
ありったけの怨嗟を世界へ知らしめるように
深く深く突き立て
何もかも終わらせるために呪いを撒き散らす
目の前の求めてやまなかった
ささやかな温もり達を




