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転移したのに人間じゃない!?  作者: 逢夢
変異の形
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第7話 変移の形 ブラッドマンイーターの想い(前編)

花側の視点でお送ります。

ブラッドマンイーターとは

ブルーマンイーター、イエローマンイーター、レッドマンイーターの最上位種。


「アマリア」と名をもらったブラッドマンイーターは


弱いものしか襲えないブルーマンイーターから進化を遂げて

更に対等の実力をもった魔物との戦いの日々を過ごしたイエローマンイーターから進化を遂げて

襲いくる魔物達を血の海として、魔物を餌として喰らい続けたレッドマンイーターから

進化したブラッドマンイーター。

この迷界樹の森である種の主として君臨し続けている立場のブラッドマンイーターだった。


ある日、ブラッドマンイーターは

目の前でスタンプボアが人間のような形の生物に倒されるのを見た。


人間と同じ形なのに放っている気配が全く何も感じない状態からドラゴンのような気配まで跳ね上がる

その生物は恐怖の対象と映っていた。


だが、この時のブラッドマンイーターは腹が極端に減っていた。

今までこんなことはなかったのになぜか数週間前から餌を食べずにいた。

それはいつでも喰らう事が出来るブラッドマンイーターになってから

本当に興味本位で始めた絶食。

それにも飽きてきた頃にそれが現れた。


強き者を喰らえば更に強くなる事を己の身を持って体験していたブラッドマンイーターは

その人の姿をした者をタイミングを見計らい襲った。


当たり前のように、自分の糧にできるはずだった。


なぜか引き寄せられない、荊棘のツタ。

焼き切られる、荊棘のツタ。


今まで炎を使う魔物にだって焼ききれなかったはずの自慢の荊棘が簡単に燃やされていく。

炎がツタを燃やしながら自分の方へと近づいてきている中

自分が消える恐怖を

ブルー時代に感じていた恐怖を思い出していた。


だがその強き者は、直前で燃えていた荊棘のツタを断ち切ってくれた。


その動きはブラッドマンイーター自身、感知が出来なかった為

自分は生かされたと思い、無抵抗の意味を込めて

動きで表現したが花弁自体での表現法は苦手だった為に、揺らぐだけで終わった。

ツタを焼き切られてなければもっと表現方法もあるのにと思いながら

動いていたら、その強き者の手が自分の体を持ち上げた。

あぁ〜助けられたが、やはり自分は消されるのかと思い込み、うなだれる様な気持ちになったが

土から離れては力が入りづらい。

そう思った直後、すぐに土の上に戻された。

その下にはスタンプボアの頭と血。

自分にとっては、最高の栄養がある場所へと誘ってくれた。


弱っている身体は、一気にそして先ほど以上に力が漲って来ていた。


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