81話〜疑問と談話
ガルドたち三人は、モルケノフの屋敷の入口付近で話をしていた。
一方ユリィナたち四人は、話をしながらモルケノフの屋敷へと向かっている。
そして、城の厨房では……。
ここはモルケノフの屋敷。
屋敷の入口付近には、ガルドとマグドとレフィカルが立っている。
あれから三人は、ジルフォードにみつからないように警戒しながら急ぎ足でモルケノフの屋敷まできた。
「ハァハァハァ……みつからずに、なんとかここまで辿りつけたな」
そう言いながらマグドは辺りを警戒する。
「ああ。だがまさか、ジルフォードがここまで追いかけてくるとはな」
「ですね。だけど良く、ここに立ち寄るって分かったよなぁ」
「確かに、レフィカルの言う通りだ。どうやって、俺たちの足取りを調べた?」
なんで自分たちがこの国に来ていることが分かったのかと、ガルドは不思議に思い考えた。
「いや、調べている暇はないはずだ。だがジルフォードは、もともと勘が鋭い。恐らくここに来たのも、勘だけだと思う」
「それだと、かなり厄介だな。これからも、行く先々でジルフォードが現れる」
「ああ、だがどうしたらいい。このまま逃げ切れるとも思えん」
頭を抱え首を軽く振るとマグドは、ハァ~っと息を漏らす。
その頃ユリィナとビスカとマリアンヌとジェシカは、周囲を警戒しながら街路を歩きモルケノフの屋敷に向かっていた。
「今の所ジルフォードの姿みえないし、なんとか大丈夫そうだね」
そう言いビスカは後ろをチラッとみる。
「そうね。でもまさか、ここまでしつこいとは思いませんでした」
「ユリィナの言う通りですわ。ですが、どうやって私たちの足取りを?」
「もしかして、一度会った人の居場所が分かるような能力を持ってたりして」
ジェシカがそう言うとビスカは頭を抱え溜息をつく。
「ジェシカ、あのねぇ。そんな能力あるわけないでしょ」
そうこう話ながら四人は、ひたすらモルケノフの屋敷へと向かい歩いていた。
場所は移りここは、シャインスプラウト城の食堂。
その食堂の厨房では、二人の男性が片づけをしながら何やら話をしていた。
「なぁ、ボルバ。ここんとこ物騒だよな」
ポッチャリした男性がそう言うと細身の男性……ボルバは、調理台の上に持っていた皿をおく。
「ああウエルガ、確かにな。この前入ったばかりの、あの可愛い子も休憩中にいなくなった」
「それにあの子も--」
ウエルガはその女性のことを思い出しながら話していた。
すると体格のいい男性が厨房に入ってくる。
「お前たち、くっちゃべってねぇで早く片づけろっ! 夜の下準備ができねぇだろうがっ!」
そう言われ二人は慌てて片づけ始めた。
この体格のいい男性の名は、ロー=ヒスレと言い。そして、この食堂の料理長である。
「あーそうだった。明日一人くる」
「料理長。やっと、みつかったんですね」
そう言うとウエルガは目を輝かせた。
「もしかして女性ですか?」
そう聞くとボルバは、期待しながらローの返答をまつ。
「いや、確か18の男の子だって言ってたぞ」
それを聞き二人はガッカリした。
その後ローは別室へと向かう。
そしてその後二人は、片づけを終えると夜の下準備を始めたのだった。
読んでくれてありがとうございますヽ(^o^)
『……( ー̀ н ー́ )ムス⋯』…byマグド
『なぁなんで、マグドはさっきから怒ってるんだ?』…byガルド
『……o( ̄^ ̄ o)プィッ!』…byマグド
『……って、俺なんかしたか?』…byガルド
『ねぇガルド。マグドが怒っているわけって。再開した話の初回……自分じゃなかったから、拗ねてるだけだと思うよ』…byビスカ
『なるほど、そういう事か┐(´-д-`)┌』…byガルド
と、いう事で……∩^ω^∩
では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)







