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80話〜ジルフォード探りを入れる

ジルフォードはシャインスプラウトの王ブレインに挨拶をするため城に赴き……。

 ここはシャインスプラウト城の謁見の間。


 この国の王ブレイン=P=ホルスが玉座に腰掛け、その脇には急遽呼び出されたモルケノフが立っている。


 そして、突然城に訪れたジルフォードの方をみていた。


(うむ。シェイナルズ国の者が、なぜこの城を訪れた?)


 ブレインはそう思いながらジルフォードをみる。


(なるほど、律儀と言うか真面目と言うか。……これは、宣戦布告ともとれますね。

 まだ断言はできませんが、恐らくガルド様を探しこの城に来たのでしょう。こちらも探していることを知りながら……。

 だが王には、この国に来ていることを話していない。さて、どうしたらいい)


 どうしたものかとモルケノフは自問自答していた。


 そうこう二人が模索しているとジルフォードは、一礼して話し始める。


「お初にお目にかかります。私はシェイナルズ国、銃士隊所属のジルフォード=ベックと申します」


「うむ。お前が三銃士の一人、ジルフォードか。噂はかねがね聞き及んでいたが、思っていたよりも誠実そうな男のようだな」


 そう言い脇にいるモルケノフを横目でチラッとみた。


 モルケノフはそれに気づき話し始める。


「これはジルフォード殿、久しぶりですな。シェイナルズ城で、お会いした以来ですか。それで、遥々我が国へなんの御用ですかな?」


 そう言いながら、疑うような目でジルフォードをみた。


「これはモルケノフ様、お久しぶりでございます。はい、実はお聞きしたきことがあり--」


 ジルフォードは、なぜこの国に来て城を訪れたのかを説明する。


「ほう、神と契約した者がこの国になぁ。だが、そのような知らせは受けておらぬ。モルケノフ、お前はどうだ?」


 そう問われモルケノフは、顔に出していないが心の中でどうしたらいいのかと焦っていた。


「はい、今の所なんの知らせも受けておりません」


「という事だ。役に立てず、すまぬな」


「なるほど、」


 ジルフォードはモルケノフの方をチラッとみる。


「それならば、しばらくこの国に滞在し探したいと思います」


「それは構わぬが、確証がないのでは、探すにしても容易くないはず。それに、もしこの国に立ち寄らなかったらどうするのだ?」


 そうブレインに問われジルフォードは一瞬戸惑った。


「それもそうですね。では、二、三日程度。シャインスプラウトの城下街の宿屋に泊まり、探しながら様子をみたいと思います」


「うむ、まあいいだろう。好きにすればよい」


「はい、そうさせて頂きます。では、早速宿をとりガルド様を探したいと思いますので失礼させて頂きます」


 そう言い一礼すると下を向いたままニヤリと笑みを浮かべる。


 その後ジルフォードは、謁見の間をあとにし城を出て城下町の宿屋へと向かった。


 それを確認するとブレインは、モルケノフを鋭い眼光で睨みつける。


「これは、どういう事だっ! まさか、既に探し当てていたのではないだろうな」


 そう聞かれモルケノフは、跪き床に頭をつけ理由を話し出した。


「申し訳ございません。ガルド様のことは、折をみてお話をと思っておりましたが--」


 モルケノフは、なぜ知らせず黙っていたのかを説明する。


「……城で起きていることをか。確かにそのガルドが、本当にそうであるならば難なく解決できるだろう」


「はい、それでなのですが。このことはその者に何も知らせておりませんので、」


「知らなかった。という事にしてくれと言うわけだな。ああ、分かった。それに、面白そうだしな」


 ブレインはそう言い口角を上げ笑みを浮かべると遠くに視線を向ける。


 それを聞きモルケノフは、ホッと胸を撫で下ろした。


(なんとか、納得してくれたようですが。さて、これからどうしたものか。……やはり、このことをマルティスに知らせておいた方が良いだろうな)


「ブレイン様、申し訳ありません。急用を思い出しましたので屋敷に戻りたいのですが」


「そうか、もう少し話を聞きたかったのだが。あとでじっくり聞くとしよう」


 モルケノフはそれを聞き一礼をすると、謁見の間をあとにし城を出て、馬車に乗り急ぎ自分の屋敷に向かう。


 そしてその後ブレインは書斎へと向かった。


(本当にそのガルドが神と契約した者だとしても、まだ兄の子供だとは分かっていない。……モルケノフはまだ何か隠してるようだが。

 話せないのは、まだ確証を得てないためか? まぁ、このままアレに任せておけば大丈夫だろう)

読んでくれてありがとうございますヽ(^o^)


『うむ、この物語が再開したは良いのだが。なぜこの話からなのだ?』…byブレイン


『さぁ、なぜなのでしょう。もしかすると、ブレイン様の人気が上昇しているのでは?』…byモルケノフ


『おお、そうかそうか。そういう事なら、もっと着飾らねばな』…byブレイン


『それが、よろしいかと(^_^;)……』…byモルケノフ


『……ソレハ(ヾノ¬ω¬)ナイナイ……てか、気分良さげだし……多分、このまま放っておいても問題ないかなぁ( ̄▽ ̄;)……』…by作者


と、いう事で……いよいよ再開しました∩^ω^∩


では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)

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