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71話〜ゼプトルス=ライド伯爵

モルケノフは国王ブレインに呼ばれ書斎に来て話をしていると。

 ここはシャインスプラウト城。この国の王ブレイン=P=ホルスは書斎にてモルケノフと話をしていた。


「モルケノフ。最近城内で人が突如消えるというような、不可解な事件が起こっていると聞くがまことか?」


「陛下、それは事実ではありますが、その事を誰からお聞きになられたのでしょうか?」


「うむ。なるほどやはり事実か。この事は……。」


 そう言おうとすると扉をノックする音がした。そして、扉を開け30代前半ぐらいの煌びやかな服を着た男性が入ってきた。



 この男はゼプトルス=ライド伯爵。なかなかの策略家で食わせ者。王に気にいられる為なら、なんでもする。切れ者である大臣のモルケノフを煙たく思い陥れようと常に粗を探している。



 ゼプトルスはブレインの前にくるとモルケノフを横目でチラッとみた後、一礼をした。


「陛下、先程の件なのですが、配下の者にそれとなく探りを入れさせておりますのでご安心下さいませ。」


「ふむ、それならば良い、ゼプトルスご苦労だった。それより、モルケノフ、お前はこの事をいつから知っておったのだ?」


「陛下、申し訳ございません。この事を存じておりましたが、ちゃんとした裏付けが取れておらず、確認が取れ次第ご報告をと思っておりました。」


 そう言いモルケノフは頭を下げながらゼプトルスを横目でみた。


(ゼプトルス、何を目論んでいる?それに、この件はまだ外には漏れていないはず。なのに何故知っている……。)


「なるほどのお。だがモルケノフ、現にゼプトルスはこの件について知っておった。これをどう思う?」


「はあ、それは……。」


(この件について知っている者には全て口止めしておいたはず。なのに何故ゼプトルスの耳に入った?)


「モルケノフ殿、どうされたか?顔色が優れないようですが。まさかその件について何の策も思いつかず、報告する事が出来なかったなどと言う訳ではないですよねぇ。」


 そう言うとゼプトルスはモルケノフをあざ笑うかのようにみた。


「いいえ。既にこの件に関して策を講じております。ですが、この件に内部の者が関与している可能性が高く、陛下であっても非常に申し訳ない事なのですが、今はその策をお話しする事は出来ません。」


「うむ。なるほどそういう事か、まぁお前の事だ何か考えての事だとは思っていたが。そういう事であるなら致し方ない。だが、モルケノフもう分からなかったではすまされない事ぐらい、分かっているのだろうな。」


「はい、勿論承知しております。」


「なら良い。この件に関してはモルケノフお前に任せる。もう下がって良い。これからゼプトルスと話があるのでな。」


「承知致しました。では、これにて失礼致します。」


 そう言いブレインに一礼をすると、ゼプトルスを見ずにそのまま書斎を後にした。


 ブレインとゼプトルスはモルケノフが部屋から出て行くのを確認すると、しばらく他愛もない話をしていた。


 モルケノフは城を出て急ぎ自分の屋敷へと向かった。


(……このままでは不味い。まさかゼプトルスが、この件を何処で知ったか分からぬが。いや、これは考えたくないが、だが、この件にゼプトルスが関与しているとすれば知っていてもおかしくはない。早く屋敷に戻りこの事をガルド様達に話さなければならぬ。)

読んでくれてありがとうございますヽ(^o^)

ゼプトルスは誰からこの件の事を聞いたのか?

それともこの件に関与しているのか?

では、次話もよろしくお願いします(*^ω^*)

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