69話〜依頼内容
ガルド達はモルケノフから依頼内容を聞いた。
ここはモルケノフの屋敷。ガルド達5人はモルケノフが待つ客室に案内された。
そして、ガルド達が部屋の中に入ると、そこには既にモルケノフとマルティスが椅子に座りガルド達を待っていた。
マルティスは席を立ちガルド達の側にくると、挨拶をし席まで誘導した。
そしてガルド達はモルケノフの前までくると会釈をした。
モルケノフは席を立ち首を軽く下げ、マルティスがガルド達を1人1人紹介していった。
ガルド達は紹介と挨拶を済ませると席についた。
するとモルケノフも席につき話し始めた。
「わざわざ来て頂き申し訳ない。私はモルケノフ=スタイン。この国の大臣を務めております。なるほど、貴方がガルド様ですか。」
そう言うとガルドをみた後マグドをみると、
「これはこれはマグド王子。まさかここでお会いするとは思いもよりませんでした。それと、マルティスから昨夜事情は聞いておりますのでご安心下さい。」
「すまない。今はグドルフと名乗っている。ここ以外の所ではそう呼んで欲しい。」
「承知しました。これはお美しい方々もお揃いとは、貴女がユリィナさんで、貴女がマリアンヌさんですかぁ……なるほど。それと、貴女がドルマノフ様の御息女のビスカさんですか。何とこれは可愛らしい。」
「……モルケノフさん。それ本心じゃないですよね?」
「……。ふむ。なるほど、流石はドルマノフ様の御息女。心を読む事ができるとは、貴女の前では、下手な事を考えられませんな。」
「そういう事。モルケノフさん、ガルドに何の用があるのかな?今、心の中を覗いたけど全然読めなかったのよね。それに、ガルドが神と契約したって事を、何でこんなに早く知る事が出来たのかな?」
「……余り心の中を覗かれたくはないのですが。まぁいいでしょう。何故その事を知る事が出来たのか。それは、城に居られる賢者様が神と話す事ができ、その事を聞いたからです。」
「なるほどな。それで、俺に用って何なんだ?」
「……ふむ。なるほど、マルティスに聞いていたが、言葉使いは余りいいとは言えぬな。だが、まぁ大丈夫だとは思うが。」
「俺って、そんなに言葉使い悪いのか?」
そう言うと、ユリィナ達4人はガルドを見て同時に頷いた。
「まぁそれはいいとして。では、本題に入りますかな。ガルド様におりいってお願いがあるのですが。実は、最近城内部で人が突如消え行方不明になると言う不思議な事が起き始めました。それで、マルティスに調べさせ分かった事は、人が消えた場所はまちまちで特定出来ず、行方不明者は全員美しき若き女性で魔力に長けている者ばかり。」
「何とシャインスプラウトで、そんな事が起きているとは、それも若く美しい女性が狙われている。となると余計に許せん!」
「マ、マグド。あのねぇ……若い女性じゃなくても許せない。でしょ!」
「ビスカ。そ、そうだなぁ。」
「それで、ガルドにその事を調べ解決して欲しいって事なのでしょうか?」
「うむ、その通りなのだが。ただ、ガルド様だけでなく、ユリィナさん達にもお願いしたいと思っている。」
「確かに、その方がいいとは思いますが。城内の事を調べるとなると、城の中に入り調べなければなりませんよね。それと気になったのですが、何故私達が城の内部の事を調べなければならないのですか?」
「マリアンヌさん。うむ、そうなるでしょうな。その事なのですが、マルティスが調査した結果、誰かが手引きしなければ警備が厳しい城内に侵入するのは困難な為、内部の者が関与しているとしか思えない。それと人間の仕業とも思えない程の奇妙な手口だった。それで、ガルド様達には城に潜入して頂き内部の調査及び解決をして頂きたいと思っているのだが。どうだろうか?」
「潜入し調査と解決か。そうなると、かなりのリスクを伴うな。それに、どうやって城に潜入する?」
「ガルド様。私が手引きしますので、ご安心ください。それと、報酬の方も用意させるつもりでいる。そうそう、前金として報酬の一部を、この話の後にでも、直ぐに用意させたいと思う。」
「なるほど。それならば、多少リスクは伴うかもしれんが……ガルドどうする?」
「俺は報酬はどっちでも構わねぇが。城で何が起きているのかが気になる。それで、策はあるのか?」
「うむ。策は練ってある。その事についてはマルティスから聞いて欲しい。では、マルティス後は頼む。私は、これから城に行かねばならぬのでな。」
「はい、承知致しました。モルケノフ様お気をつけて。」
「うむ。」
モルケノフは席を立ち会釈をした後、部屋を出て自室に向かった。
そしてマルティスはガルド達にその策を話し始めた。
読んでくれてありがとうございますヽ(^o^)
シャインスプラウトの城内で何が起こっているのか。
では、次話もよろしくお願いします(*^ω^*)







