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神々との契約と運命の歯車!!★孤独な英雄王…★  作者: みけ猫 ミイミ
第2章〜冒険の果て

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61話〜グドルフ(マグド)とマルティス

マグドとレフィカルはジルフォードを警戒しながらガルド達の方に向かっていた。

 ここはマルベールの街。グドルフ(マグド)とレフィカルはジルフォードを警戒しながら、ガルド達が待つ池の方に向かっていた。


 ジルフォードはガルドを探し街をひたすら歩いていた。


(モルケノフの配下の者が、この街に来たという事は、ガルド様は恐らく、まだこの街にいる可能性は高いですね。)


 そして、ジルフォードは何故かグドルフの行く先々に現れていた。


 グドルフとレフィカルは建物と建物の隙間から覗き、ジルフォードを警戒しながら、別の建物の物陰に移動していた。


「何故だ!行く先々にジルフォードが!?」


「グドルフ。どうするんだ?このままだと見つかるのも時間の問題だと思うけど。」


「確かに、このままじゃまずいな。どうにかしてジルフォードを撒く事が出来ればいいんだが。」


 そう言うと警戒しながらまた違う建物の物陰に移動した。


 その様子をマルティスは不思議に思いながら見ていた。


(ん?何故建物の物陰に隠れながら移動しているのだ?あの男性は依頼した冒険者の1人で、確かレフィカルと言ったか。そうなるともう1人の方は、ガルド様なのか?だが、あの雰囲気は以前何処かで会っている。ガルド様とはお会いした事がないはず。だとすると、今レフィカルといるのは誰なのだ?)


 マルティスはそう考えながらレフィカル達の様子を伺いながら後をつけていると、ジルフォードが近くを通り慌てて建物の物陰に隠れ、グドルフ達もそれに気づき建物の物陰に隠れた。


(なるほど。あの男を警戒しながら逃げているという事か。だが、何故だ?ガルド様でないのであればそこまでして逃げなくてもいいはず。それにやはりあの帽子をかぶっている男が気になる。)


 マルティスはグドルフを見ながら考えていた。


(ん〜……ん?今帽子の隙間から顔が少し見えたが、やはりあの男とどこかで会ったような気がする。いったいどこで?)


 マルティスが考えていると、レフィカル達が別の場所に移動しようとしていた。すると、一陣の風が吹き抜けマグドの帽子を飛ばし、レフィカルはそれをみて慌てて飛びつき帽子をキャッチした。そして、レフィカルはグドルフに帽子を渡した。


(ん?まてよ!確かあの顔はシェイナルズで、でもまさかこんな所にシェイナルズのマグド王子がいるはずが……いや、あり得ない事はない。現にあの男から逃げている。そうなるとこれは面白い事になりそうだ!)


 マルティスは目を細め不敵な笑みを浮かべると、ジルフォードが通り過ぎるのを待ち、グドルフ達の元に向かった。


 そして、グドルフはジルフォードとは逆の方向から、他の男が近づいて来ている事に気づき慌てて逃げようとしたが、レフィカルは近づいて来る男をみて、


「待て、グドルフ。あの人は依頼人だから大丈夫だけど、何でここにいるんだろう?」


(あれは、確かモルケノフの配下の者。まさか、顔を見られてはいないとは思うが。用心した方がいいだろうな。)


「……レフィカル。あの男とは面識があり話をしたくない。代わりに話を進めてくれないか。」


「ん?別に構わないけど。何で名前を偽らないといけないんだ?まぁ話したくないなら仕方ないけどな。」


「ああ、レフィカルすまないな。」


 マルティスはグドルフ達の側まで来ると、


「レフィカルさん、ここにいらしたのですね。それで、此方の方はガルド様ではないようですが?」


「マルティスさん。この人はガルドの旅の仲間でグドルフ。ガルドなら別の場所にいるけど。」


「なるほど。グドルフさんですか。ですが、先程遠くから見ていましたが。何故身を潜め、あのシェイナルズ城の者から逃げているのですか?」


「そ、それは……。」


(まさかとは思うが、顔を見られたのか?それに、俺が誰か気づいたという事か!だとすれば、まずいな。レフィカルやジェシカは俺が名前を偽りシェイナルズ城の者達から逃げている事は知っているが。城の王子という事は話していない。ここで、バレたらどうなる?)


「言えないのでしょうか?なるほど、そういう事ですか。」


(なるほど。もしこの方がマグド王子ならば、名前を偽って当然でしょう。恐らく、城を抜け出しガルド様達と旅をしている。そして、シェイナルズの者はガルド様だけではなくマグド王子も探しているはず。さて、どうしましょうか?このまま見過ごす事も簡単ですが。多分、モルケノフ様の屋敷にガルド様達と赴けば自ずとモルケノフ様も気づかれるはず。)


「マルティスさん。どうしたんですか?急に黙っちゃったみたいですけど。」


「ん?ああ、これは申し訳ない。それで、グドルフさん。貴方と2人っきりで話がしたいのですが?」


「……ああ、分かった。」


(何を考えている?まぁいい。今は、事を起こすわけにもいかない。話だけで済むのであればそれに越した事はない。)


 そして、グドルフとマルティスはレフィカルに辺りの監視をするように頼み、建物と建物の隙間の奥に進みそこで話す事にした。

読んでくれてありがとうございますヽ(^o^)

この後マルティスはマグドと何を話すのか。

では、次話もよろしくお願いします(*^ω^*)

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