44話〜鈍感過ぎて…
ガルドがホールの片付けをしているとユリィナが来て…
応接室ではビスカとマクドが話をしていたが……
ここはルポアール亭のホール…。
ガルドは料理を作る為ここに来ていた。
するとユリィナが後を追って来た。
「あっ…ガルド待って……。」
ガルドはホールの片付けをしていたが、ユリィナの声がしたので振り向いた。
「ユリィナ…どうしたんだ?」
「ガルド…あー…あのね……その…あっ…そうそう…ここの片付けと掃除を手伝いに来たんだけど…1人じゃ大変だろうと思って…ね……。」
「ん?…んー…そうだな……確かに…。」
「あー…うん……じゃ…私はホール片付けるわね…。」
「ああ…じゃ…俺は厨房の方を片付けたら…直ぐに朝食の準備に取り掛かる……。」
ガルドは厨房の方に向かった。
ユリィナはそれを確認すると嬉しそうにホールの片付けを始めたのだった…。
その頃ルポアール亭の応接室では、ビスカとマグドが話をしていた…。
ビスカはマクドと真向かいになるように座っていた。
「…ビスカ…何故…俺がガルドの手伝いに行ってはいけないのだ?」
「マクド…あのね……はぁ…それはね…ユリィナが行ったから…私達が行かなくても大丈夫って事……。」
「んー……だが…2人だけでは…大変なんじゃないのか……やはり…俺達も手伝いに行った方が……。」
マクドはソファから立ち上がりホールに向かおうとした。
ビスカはそれを見て慌てて、
「あー…マクド…待って⁉︎」
マクドを止めようとするが、ビスカより足が速く追いつけず、廊下の辺りまで来ていた。
ビスカはどうにかして、マクドを止めようと考えたが思いつかなかった。
するとマクドはホールの近くまで来ていて、ビスカは慌てて咄嗟に杖を構えた。
(…はぁ…マクド…何で分からないかなぁ……私は2人っきりにしてあげようと思ったのに……これじゃ…計画が……仕方ない……奥の手を使うか…。)
ビスカは魔法を放とうとした…その時…後ろから声がした。
「あっ…ここにおられたのですね…マクド王子にビスカ様…。」
マクドとビスカが振り向くとそこにはルミネアがいた。
……ルミネアとゴルギアスはガルドがホールに向かうと、直ぐに警備兵の詰所に昨晩の事を話しに向かっていた。
だが、ルミネアは途中まで行くが用を思い出しルポアール亭に戻って来ていたのだった……
すると、マクドは向きを変えルミネアの方に向かった。
ビスカはそれを見てホッとした。
(これで…何とか一時は凌げたけど……。)
ビスカもルミネアの方に向かった。
マクドとビスカはルミネアの前まで来ると、
「ルミネアさん…どうしたのですか?…確か、昨晩の事を警備兵に話しに向かわれていたのでは?」
「ええ…そうなのですが……用を思い出し戻って来ました…ですが…応接室では…マリアンヌさんが…ソファでぐっすりと寝ておられただけでしたので……もしかしたら…マクド王子とビスカ様は…こちらかと思いまして…。」
「なるほど…それで…用とは何だ…。」
「その事については……ここではなく…応接室で話したいのですが…。」
マクドとビスカはルミネアに言われ応接室に向かったのだった…。
読んでくれてありがとうございますヽ(^o^)
これでガルドとユリィナは2人っきりになれたけど…大丈夫なのかな?
ルミネアさんは何の用を思い出し戻って来たのかな?
では、次話もよろしくお願いします(*^ω^*)







