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神々との契約と運命の歯車!!★孤独な英雄王…★  作者: みけ猫 ミイミ
第1章〜旅立ち…そして出会い
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34話〜尾行する者

ガルドは虹色スミレを取りに森の中の洞窟に向かっていた。そしてその後を付ける者がいた。

 ここはティールの街の北東に位置する森の中。辺りは微かに月明かりが照らす程度で、ガルドがランプを灯していても暗く歩くのが困難だった。


(はぁ、やっぱり朝早く出てきた方が良かったかもな。思ってたより、意外と夜の森は歩きにくい。……この地図を見る限りだと、もうそろそろ洞窟に着いてもいい筈なんだがな)


 そう思いガルドは地図を見ながら、虹色スミレが生育している洞窟を探し森の中をひたすら歩いていた。


 その後をガルドに気付かれないように尾行している女がいた。


 そうそれはマリアンヌだった。


 マリアンヌはガルド達の様子を伺っていたが、何やら様子がおかしかった為、何かあるのではとガルドを尾行していたのだ。


(何故、こんな時間に森の中に……。それも、ガルドが1人でってどういう事なの?)


 そう思いながらひたすらガルドを尾行していた。


 しばらくしてガルドは洞窟に着いた。


(ふぅ〜、ここみてぇだな。さてと、さっさと終わらせて戻らねぇとな)


 そう思いながら洞窟の中に入っていった。


(洞窟って?いったいガルドはここに何をしに来たっていうの?)


 マリアンヌはそう思いながらガルドの後を追い中に入っていった。


 洞窟の中は暗くランプの灯りでやっと見える程度だった。


 マリアンヌは水晶を取り出すと、手を翳し呪文を唱え水晶に明かりを灯した後、ガルドの後を追った。


 ガルドが奥に進むと、天井にぶら下がっている何百匹ものコウモリが、ランプの灯りで驚きバサバサと飛び逃げ、後ろから尾行しているマリアンヌはそれに驚き叫びそうになるが、気づかれると不味いと思い口を塞ぎ耐えた。


(ちょ、ちょっと、コウモリって……。まぁ、洞窟だからいてもおかしくはないけど。でも、ガルド。何処まで行くつもりなの?確かこの奥は、あの虹色スミレがいて危険と言われ封鎖されている筈だけど。まさか、虹色スミレを取りに来たんじゃないわよね)


 そう思いながらガルドの後を追った。


 ガルドは洞窟の中を更に奥へ奥へ進むと立て札があり、そこには【この先は虹色スミレの生育地 危険につき入るな!!】と書かれていた。


 その立て札を見てガルドは少し考えた。


(入るなって書いてあるみてぇだが。しかしなぁ、入らねぇと虹色スミレを取りに行けねぇしな。余り気が進まねぇが、立て札を無視して入るしかねぇだろうな)


 そう思いながらガルドは更に奥へと進んだ。


(ちょ、ちょっと!立て札読めない訳じゃないわよね?そうなると、やっぱり目的は虹色スミレって事なの?でも、何故?)


 そう思いながらガルドの事を追った。だが、マリアンヌは立て札の前で戸惑い立ち止まってしまった。


 マリアンヌは怖くて震えていたが、大丈夫だと自分に言い聞かせた。そして、ゴクリと唾を呑み込むと深呼吸をし気持ちを落ち着かせた後ガルドを追いかけた。

読んでくれてありがとうございますヽ(^o^)


『ガルドは、何故こんな危険な洞窟に来たのかしら?……ん?そういえば虹色スミレって、確か闇売買されているって聞いた事があるけど。……ま、まさかね』…by,マリアンヌ


では、次話もよろしくお願いします(*^ω^*)

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