これって転生だよね?
タグは保険のつもりです
ゆるふわラブコメをめざすつもりではあります
子供の頃、同世代の子供同士でよくかけっこをしていた
といっても私は足がだんとつで遅かったので
いつもみんなを追いかけてばかりであった
息が切れてみんなに置いてきぼりで
もういっそお家に帰ってしまおうかと
そんな時である私はぶっ倒れた
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気が付くと自分の寝台の上であった
「わたしはエルフの女の子なのに···」
「そりゃそうだけど、お水のめる?」
独りごちた私に呆れたように
でもやっぱり心配そうに母が答えた
とても若い母である今朝まではつゆほども
気に止めなかった事だが
上半身を起こし母から木製のコップを受けとる
確かにこれは私のコップだ
だけれど、私は私でなくなってしまった
···のかもしれない
若くして亡くなってしまう男性の夢を見た
初め森の外の光景かと思ったが次第に別の世界の出来事だと理解していった
夢の中私は彼であった彼として人生を体験したからだ
死にゆく私、私の何パーセントかが塗り潰された
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広大な森の中の少し開けた場所にある
東ゴールドエルフの集落
そう呼ばれる場所で私は生まれた
この事については不満は無い
私達ゴールドエルフはその名の通り
きんきらきんの頭髪で細身の美しい見た目であるからだ
恐ろしげな外見だったり、残酷な儀式とかも無く
この種族に生まれ変わったのは幸運だと思った
そんな集落でいわゆる「やくそう」の採集と加工を担っている
夫婦の一人娘が私であった
ここまで読んでくれてありがとう
ちょっと固い感じになってしまった