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妹に突然告白されたんだが妹と付き合ってどうするんだ?

妹に突然告白されたんだが妹と付き合ってどうするんだ?異世界編?

作者: 新名天生

妹に突然告白されたんだが妹と付き合ってどうするんだ?

兄妹二人を異世界に落として見ました。



 「お兄ちゃん、お兄ちゃんえへへへへ」

また、どこかに行ってしまった……、目を開いてぼーーっとしている妹が目の前にいる。


またいつもの様に、空想の世界に旅立っているんだろう。


しかし、今日は様子がおかしい、いつものなら5分程で帰って来る妹がいつまで経っても帰って来ない。


おかしい?、そう思い妹に近づく、その時、妹の目が不思議な色に輝く


その瞳に、俺は魅入られる様に見つめてしまう。

その瞬間、体が浮遊する感覚、瞬時に身構えるが、今度は落ちていく感覚

俺は恐怖で目を閉じた!


長くも短くもよくわからない、落ちているか、浮かんでいるかも分からない、そんな感覚が、俺を襲う

「なんだこれは、妹は大丈夫か」

「しおりいいいいいい」


妹の名前を呼んだ瞬間、背中に痛みが、その痛みに目を開ける。


「空?」


目の前に空が広がる、そうだ妹は


あたりを見渡すと、白い花畑に妹が横たわっている。

美しい、一瞬そう思ったが、妹の無事を確認しなければ

慌てて、妹に声を掛ける。


「おい!栞、栞!」


「ふえ?お兄ちゃんだ~~」


気の無い返事にほっとする、しかし、今のは何だったんだ?


そして一体ここはどこなんだ? 辺りを見渡す。

青い空、広い草原、しかしここにある草花は見たことが無い様な形をしている。

一体なんだ?


すると、妹が俺に向かってある方向を指差し、大声で叫ぶ

「お兄ちゃんあれ!!」

指さす方向を見ると、大量の蜂の群れが


しかし、よく見ると蜂の様な形をしている何かである。

あきらかに敵対意識を持ってこちらに向かって来るのがわかる。


俺は、妹の手を取る。

「逃げるぞ!」

「えへへへ、お兄ちゃんの手」

そんな場合かと手を引っ張り全力で走る。


しかし、靴も履いていない、下は妙な形をした草


思う様に走れない、蜂らしき群れはどんどん近づいてくる。


もうダメだ、せめて妹だけでもと俺は妹の背中を押して前に突き飛ばし

ふり返り蜂らしき群れに突っ込む。


俺の周りに群がり、一斉に尾から針を出す蜂らしき群れ


全てが俺を狙っている、もうダメだ、でも妹だけでも助かれば


そう願った瞬間妹が

「だめえええええええ!」

と叫ぶ、それと同時に両手をつきだした。


その妹の両手から炎が噴き出す。

俺はそれを見て身を屈める、頭上に渦を巻いた炎が通過した。

その熱風を頭上に感じつつ、俺は炎が通過するのに耐えた。


気が付くと、俺の周りに金色の光るものが散らばり、蜂の様な群れは消え去っていた。


妹が泣きながら駆け寄って来る。


「お兄ちゃん!大丈夫!」

泣きながら俺に覆いかぶさる。


妹の体温を感じ、恐怖で震えていた体がようやく動くようになる。


「俺は大丈夫だよ、栞こそ大丈夫か?」

「お兄ちゃん、お兄ちゃん、良かった、よかったよおおおおお」


妹は、俺に抱きつき号泣した。


しばらく、二人で落ち着くまで抱き合っていたが、いつまでもこうしているわけにはいかない。

またさっきの様なものが来ないとは限らない。


もう一度辺りを見回すが、ここが日本とは思えない、かといって海外でも無い


一体なんだ?そしてさっき妹の手から出た炎あれは……しかし何故?


「栞さっきのどうやったんだ?」

手から炎、まるで魔法だ


「えーー、分かんない、何か出た」


「何かって……」


「今出来る?」


「うーーーん、えい!出ろ!」

妹は手をかざしたり振ったりしているが、煙も出ない


「駄目だね」


なんだろう、何か発動条件があるのか?


そう思っていると、妹が俺に声をかける。


「お兄ちゃんこれって、金?」


先ほどの蜂の様な群れが消え去ると同時に、辺りに散らばった金色に光るものを持ち俺に見せる。


「ああ、なんかそうみたいだな」

ここで、ふと昔やったゲームを思い出す。


見たことも無い草原、蜂の様な群れ、妹の手から出た炎、辺りに散らばる金らしき物、まさか、ここはゲームの世界?いやまさか、異世界?

そんな馬鹿なと思ったがすべての条件があてはまる。


すると、今度は妹が遠くを指さす。


「お兄ちゃんあれ見て」


草原の先に、煙が見える。

火事ではない煙突の煙の様な物が


人がいる?


ここにいてもなにも始まらない、行くだけ行ってみるか

とりあえず、使えるかもしれないと辺りの金らしき物を拾い、妹と俺のポケットにしまう。


お互い学校帰りの制服姿、お茶をしていたらこんな事になってしまった。


靴下のみで、草原を歩いていると、しばらくして道にでる。


道とは言っても、アスファルトの訳は無く、草原が剥げて土が出ている様な道


二人で警戒しながら歩くと、村が現れる。


ゲームの世界の様な、木の家で作られた村


村に入ると奇異な目で見られる、恰好が全然違うのだから当たり前だろう。


入るやいなや声を掛けられる。


「あんたたち見ない顔だね、どこから来たの?」


人間?、容姿は人間の若い女性だが、髪の色が紫、よくお婆さんとかが染める様な色では無く濃い紫、目鼻立ちもよく、美人で外国人の様だが、よく見る外国人とは何か違う感じがする。着ている物も、獣の皮で作られた様な物、しかも結構露出も高い。


「えっと、ここは?」

聞き返すと

「あんたら、ここがどこだかも分かんないのに来たのかい、ここはドメーヌという村さ、ヒューマンの村だよ」

ヒューマン?人間て事か


「すいません、迷ってしまって、ここに泊まれるところはあるんですか?」


「あるけど、金は持ってるのかい?」


金ってさっきのかと、一つぶ見せると


「これって、キラーヒューの金じゃないか」


「キラーヒュー?」

「ああ、空飛ぶ化物さ、集団で襲ってくる、うちらの天敵さ、ヒューマンは魔法が使えないからね、あいつらに襲われたら武器ではどうにも出来ない、特殊な防具をつけないと対処ができないのさ」


「そうなんですか、これで宿に泊まれますかね?」

「ああ、大丈夫さ、この村で換金もできる、ついておいで」


「ありがとうございます、あなたの名前は?」


「私かい?私はミーシャ、あんたらは?」

「ああ、ゆうとしおりです」


「そうかい、ゆう、しおりよろしくね」


「はい、ありがとうございます」

そう言って俺たちの前を歩いていく


付いていくと、後ろから妹が俺の袖を引き、耳元で内緒話しを始める。


「お兄ちゃん、この人あんまり信用しちゃだめだよ」


「ん?なんで」


「勘」


そう言うと、俺の腕をつかみ並んで歩く。


妹の、人を見る目は凄まじい、それがこの世界でも通用するのか?とは思ったが、確かに警戒した方が良いのは間違いない


そう自分に言い聞かせ、後をついていく


「ここだよ」

一軒の家を指さす


ミーシャはどうぞと扉を開ける。

中に入った瞬間、扉を閉められた。


窓も無いその部屋は暗く、なにも見えない


すると、扉の近くから声がかかる

「とりあえず、持ってる金をだして貰おうか」

そう言うと、キラット光る物が見えた。


ナイフ?その刀身自体が光る見たこともないナイフ


「死にたく無かったら、その金を貰おうか、もっと持ってるんだろさっさとお出し!」


ナイフを俺に向けた瞬間、俺は持っていた携帯のライトを点け相手に向けた


暗闇で、突然光る物体を見せられ、相手が目をつぶる、その瞬間にナイフを蹴り上げた。


蹴り上げたナイフが下に落ちるまでも無く、俺は相手に襲いかかる


なにか、ふにゃりとした感触があったが、そのまま押し潰す、


妹が、扉を開け外の光が入った。


俺は、ミーシャの両胸をつかみ押し倒していた。


その姿をみた瞬間に、妹が大声をあげる


「お、おにいいちゃあんんん、なにやってるんですかああああああ!!」


妹の周りから猛烈な風が吹く


その家の物が渦を巻いて吹き飛ぶ、妹の髪の毛が風のせいか、怒りのせいか逆立つ」


「また、魔法!?」

俺はミーシャを押さえつけたまま妹を見る。


そうか!俺に何かあるのが妹の魔法の発動条件か!



それに気を取られていた瞬間、俺の下にいたミーシャが突然起き上がる。


しまったと思いきや、ミーシャはそのまま号泣し始めた


「うわあああああ、ごめんなさいいいいいいいいいいい」


妹に恐れをなしたのか、俺に襲い掛かられたせいなのか

わんわんと号泣する

妹と俺はその姿に呆気にとられ、しばらくそのまま見ていた。


ようやくミーシャが落ち着いたと思いきや、その場で頭を深く地面に付けて謝罪し始める、いわゆる土下座である。


「ごめんなさいいいいい、まさか魔法使いのお方とは思わず、お許しださいいい」


聞けば、魔法使いは、この村を守る大事な存在、先ほど言っていたキラーヒューは魔法使いなら瞬時に倒せるが

ヒューマンの武器では倒せない、たいまつで追い払うくらいだが、集団で来られると最悪村を焼き払うしかなくなったりするらしい。


そして、キラーヒューは倒すと金を落とす、その金は質が良く、大型の魔物を倒した時に落とされる金と同じ価値があるらしい。


ミーシャは、お詫びに今度はきちんと案内させて欲しいと言ってきたので頼む事に、妹は渋々だが、渡りに船という事は分かっている為、黙ってついてくる。


換金、商店、武器、宿、村とはいえ、一通り揃っているらしく、とりあえず靴を調達し、今夜は宿に泊まる事にした。


ミーシャは、明日迎えにきます、村の外も案内させてくださいとの事


お金は良いです、今日のお詫びですと言っていたが、仕事としてお願いする事にして貰った。


俺と妹は宿の部屋に入る。


木のベットに乾いた草の匂いがするマットに綺麗なシーツ

普通に寝れそうだなと見ていると、妹の様子がおかしい


「えへ、えへへへへへお兄ちゃんと一緒のホテル、朝のコーヒー、朝ちゅん、えへへへへへ」


妹がまた違う世界へ


「おーーーい帰ってこいーーー」

こんなところまで来ても変わらないなと思い妹に近く


その時再び妹の目が……


その妹の瞳を見た瞬間、浮遊感が


落ちているのか、浮いているのか、また分からない状態に……




気が付くと、家のリビングに居た


妹は!と見ると、ソファーに座っていた。


「えへへへお兄ちゃん……」

ボーッと違う世界に行っている。


戻ってきた?


自分の家、隣には妹、窓から入る光も変わった様子はない


時間を見ようと、スマホの入っているポケットに手を入れると


金色に輝く小さな石が一粒


それ以外は、換金して宿に置いてきてしまっていた。


あれは、いったい何だったんだろう、ぼーっとしている妹を揺さぶる。


「おい、栞!栞!」


「うえ?お兄ちゃんどうしたの?」


「いや、お前大丈夫か?」


「え?何が?」


いや、異世界……


「ん?」


「いや何でもない」


「ふーーん、へんなお兄ちゃん、あ、そうそうこないだね……」


いつも通り妹がおしゃべりを始める。


俺は、妹を見ながら、平穏な日常にホッとしつつ、ポケットに手を入れ、さっきの石の感触を確かめながら、ミーシャの事を思い出していた。


そして、もしまた行く事があったならば


俺達のお金預かっといてくれー!!と心で頼んでいた。










悪ふざけが過ぎたらすみません、兄に冒険に行こうよと言っていたので、行かせて見ました。(笑)

ただ、何か異世界に落としただけになってしまってますね

もうちょっと経緯とか書いたりしなければ、とりあえず妹の魔法発動条件を足してみたりしましたが、そんな事より、そもそも見た物、体験した事を文章にするのもろくに出来ない私が、異世界を表現するって事が無謀でした……


ほんと、こんなの書いてないで今の連載に力入れろよって自分で思いました。


ああ、まるごと消したい……


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