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笑い声、国、親子

「ふ…はははは!!」



「あら!まぁ!…うふふ、」




一時の静寂の中、聞こえて来たのは氷ついた空気を吹き飛ばすような明るい笑い声。一つはラルフ王子、そしてもうひとつは王妃だ。あまりの変わりようにクルル様でさえ目が点になっている。




「いや、すまんクルル。お前の言う通りだ。俺は王よりも国を取るべきであると保身にでることしか頭になかった。目が覚めたよ」




「そうね、私も、何よりもこの国の為にと思っていたのだけれど。…そうね、守りましょう。王も、国も。」




うんうん、と弾かれたように笑顔を取り戻した二人を見て、大臣達は「自棄になってはなりません!」と慌てて否定的な意見を浴びせたが、二人がそれに動じる事はなかった。




「母上、お兄様…」




逆にクルル様は二人の様子に困惑していたが、その姿はさっきの緊迫した様子ではなく「いいんだよね?ね?ね?」と同意を確認するようだった。




そして2人には声を揃えて




「「クルルのそういう所、本当に父上に良く似ている」」




と言われてしまい、目を丸くしたクルル様は

こちらを振り返りました。


そして私がコクリと頷き返すのを確認すると嬉しいような照れくさいようなといった表情で笑って下さったのです。






そんなクルル様の笑顔を見て、反対される者など


……いらっしゃいませんよね?









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