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学ぼう 1

いやあ、難しいです。

ちょっと、実験回。

 あたしは、時々思う事がある。それは自分のこれまでの事だ。あたしが今までしてきたことはなんですかと、誰かに尋ねられた時、あたしは胸を張って言えるものが何もない。


 ただ日々を漠然と連ね続けているだけだ。それだけの価値も何もない今までをどう他人に説明しようというのか。あたしには分からない。


 あたしはとにかく子供らしく生きる事にしていた。それは小学校の時のお話。しかし、今はどうだろうか。もう、あたしは高校生で、大人になるために手を伸ばして、その手の先の指に触れている。昔は想像するだけしか出来なかった実態が、今は感触を味わえるところまで来ている。もう少しもすれば、輪郭を知り全体像を掴めることが出来るだろう。しかし、本当に知ることが出来るのだろうか。いや、そもそもあたしは知ろうとしているのだろうか。


 あたしは、ただただ触れるだけで、それ以上を知ろうとしない。知ろうとする努力を自ら行おうとしない。あたしは、そんなあたしに嫌悪する。しかし、諦めがついて、どうでもよくなる。


 あたしは、なんなんだろうな。こんなクズみたいな日々を過ごし、クズみたいなまま大きくなっていくのだろうか。目標も持たずに、腐っていくのを待っているだけなのだろうか。


 もし、自分の腐敗を防げるのなら、それはどうしたらいいのだろうか。かってに腐り朽ちていく体の進行を抑えるには……。


 誰か、教えてほしい。


 だけど、教えて貰ったとしても、それがタメになるかは分からない。


 じゃあ、どうすればいいのかな?


 誰か、教えてほしい。





「美希ちゃん、今日の放課後空いてる?」


 昼休み。お弁当を食べていると、遥がそんなことを尋ねてきた。あたしは理由を尋ねる。


「うんとね。今日、道具を持ってきたの。だから、練習しようかなと思って。あと、私の上達ぶりも一緒に見てもらいたくてね」


「道具って……? ああ、例のジャグリングのか。道具届いたんだ」


「うん。意外に早く届いて。へへ」


「ちょっと見せてよ」


 遥はバックから球体の形をしたピンク色のボールを3っつほど取り出した。ボールは野球のボールと同じぐらいか少し大きいぐらいのものだ。つるつるしている。光に当たり中が透けて見える。3分の2ほど空洞だが、中に何かが入っているようだ。下に沈殿している。


「何コレ? 中に何が?」


 あたしはそれを持ってみる。


「重くない?」


 なんか、ずっしりときた。


「でも、軽い方らしいよ」


「へえ」


 あたしはそれを振ってみる。すると、マラカスのような音がした。


「砂だって」


「砂? へー。そうなんだ」


 あたしはそれを返却した。


「あたし、てっきりお手玉のような物を想像していたけど、違うんだね」


「あー。なんか、ボールにも色々な種類があるみたいで、主流がそっちみたいなんだけど、私はちょっと捻った方を選んだの」


「ふーん?」


「なんていったらいいのかな? 主流になっているボールは『ビーンバック』っていって、合成布に穀物を詰め込んだやつなんだけど、癖がなくて安定感のある初心者向けのやつなんだよね。だけど、これは『ロシアンボール』っていって、見てくれれば分かるけど、中途半端に砂が入っていて、それが独特の安定感を生み出すそうなの」


「はへー。ただボールって言っても種類があるんだね。驚きだ。じゃあ、前に街中で見たパフォーマーのお兄さんがやっていた道具はどっちだろう」


「リンゴでしょ?」


「ああ、そうだった」


 あたしは恥ずかしい質問をしてしまったと笑ってしまう。


「まあ、ボールの種類はこの2つだけじゃないから、仮にちゃんとしたボールを使っていたとしても、分からないけど」


 遥は肩をすくめて言った。


「それもそうだ」


 あたしはにんまりした。


「でも、どうして、主流な『ビーンバック』とやらを選ばなかったわけ?」


「見た目が、可愛くないから。球体の方が綺麗で可愛いじゃん」


「ちょっとその感覚は分からないかな?」


「ええ? そう? なんか、ぐにゃっとなってて継ぎ目が見えている奴よりも、なんかこう……丸! って感じの方がなんか、ねえ? 良い感じじゃん?」


「説明がふわふわしててよくない感じ」


「とにかく! こっちの方が可愛いの!」


「あ……はい」


 あたしは苦笑いした。


「そういや」


 あたしは気になっていたことを思い出し、尋ねた。


「ところでさ、これっていくらすんの?」


「あ、聞いちゃう? 結構高かったんだよね。1個で、800か900ぐらいかな」


「え!? マジでじゃあ、3個で3000円近いじゃん」


「そうそう。ビックリ。まあ、でも、他の運動部に比べれば安い方じゃない? バトミントンのラケットなんか10000近くの買ったじゃん」


「まあ、せやな」


 あたしは腕を組みうなった。


「まあ、そういうもんか。とりあえず、買ったからには、練習しないとな。飽きたら金の無駄だしな」


「しないように努力するよ」


「アハハ。そうだね。まあ、放課後に遥の練習成果、見せてもらうよ」


「なんか、プレッシャー」


「めんごめんご」


 二人で笑う。


「なんなら、今から練習する?」


「ハードル高いよー。ちょっと今日は、勘弁」


「珍しいな。ま、仕方ないか」


 あたしは頬杖をついてくすりと笑う。





 昼も終わりに近づいた時の事。


「次の授業ってどこだっけ?」


 あたしは遥に尋ねた。


「化学だから、理科室じゃない?」


「なるほど」


 あたしは教科書とノートを机から取り出す。筆箱をそれらの上に置く。そうして、持つ。


「じゃあ、そろそろ行こうか」


「うん」


 あたしたちは立ち上がり、教室を出た。クラスメイトもぼちぼち移動し始めたようだ。


 化学室は隣の校舎にある。渡り廊下を抜けて、階段を上る。しばらく廊下を歩くと、右手側に化学室がある。あたしたちは教室に入る。席は決められているので、各々はその席に着席する。あたしと遥はやはり隣同士だ。同じ机に教科書類を置く。そうして、会話をとぎらすことなく続けることができた。


「あ、ごめん。ちょっと、トイレ行ってくるわ」


 あたしは一言そうつげる。遥はOKのサインを出す。「一緒に行く?」と聞いてきたが拒否しといた。


 あたしは教室を出る。女子トイレはこの階にはなく、階段を上るか降りるかしなければならない。あたしは、階段を下りた。降りて右手側に進み、角を曲がってすぐのところにそれはある。あたしは用をすまそうとする。


 入り口に入ったとき、あたしは中から出てくる人に気が付かず、また、相手もあたしが来ることを予想していなかったので、ぶつかってしまう。相手は、手に持っていたものを落とす。


 あたしは「ごめん」と謝り、それを拾うとする。


「あ、あ……」


 言葉がもごもごしていた。何と言ったか聞き取れなかった。鈍い口の動きと裏腹に、モノを拾うスピードは速かった。あたしはついつい戸惑う。


 彼女は何も言わずにそそくさと出ていった。


 あたしは釈然としなかった。頭をポリポリと掻く。そして、うーんと低くうねった。


 あたしは一つ解せないでいる。彼女が手に持っていたものだ。彼女は弁当箱をあたしとぶつかったときに落としたのだった。他の荷物は特にない。


 あたしは、不思議でしかなかった。その不思議はさまざまな憶測を呼んだ。そして、ある仮説が頭に浮かぶ。


 ひょっとすると、アレが噂の便所飯というのか。


 ここのトイレは確かに人はあまり来ない。目立たないという点ではうってつけかもしれない。


 あたしは変な罪悪感に包まれる。


 一つため息をこぼす。


 まあ、忘れよう。見なかったことにしよう。あたしは、そう言い聞かせた。




 今は放課後。あたしたちは学校が終わるとすぐに自転車を走らし、近場の公園へ移動した。そこで遥の練習の成果を見せてもらう。


「えへへ。緊張するな」


 遥はにやにやとえくぼをつくった。遥はいつもの調子で、そこまで緊張していない。彼女は顔にすぐでる子なので、自然に笑っている様子は、余裕があるということだ。


 あたしは嘆息し、頭の後ろで手を組んだ。小石を蹴る。それは転がり、遠くへ行ってしまった。


「まずね、基本のなんだけど」


 遥はバックを地面におろす。チャックを開き、中からボールを三つ出す。これは昼に見せてもらったので、特別な反応を示す必要がない。


 あたしは「見せて見せて」という。


「急かさないでよ」と、遥は地団太を踏む。あたしはその様子にくすりとした。 


「まあ、見せるよ」


「うん」


 遥はボールを右手に二個。左手に一個持って、構えた。腰を低くして、右足が前に出ている。身体が固まっていた。緊張しているのだろうか。遥は今までに見たことがないほどに真剣な表情だ。あたしは思わず息を呑んでしまった。遥は「いくよ」と言って、ボールを上に投げるのだった。


「おー」とそれを見たあたしは思わず感嘆の声をあげてしまった。


 遥がやったのは大道芸でもよく見るアレだった。


 ボールが8の字の放物線の軌道を描く。右手のボールが左手側へ飛び、落ちる。その逆もまたしかり。そうした軌道が連続になり線を描いているようだ。


 遥の動きはぎこちなかった。焦っている、と言おうか慌ただしい感じだった。腕とかはあっちこっちに伸び、まるで遥がボールに遊ばれているようだった。しかし、遥の目は真剣そのもので、あたしはその動きに茶々を入れることはしてはいけないようだった。


 遥の動きはハチャメチャではあるが、それでもすごいことには変わりはない。


 ボールは重力を無視し、自分の意思の力で飛んで動いているようだった。シャカシャカと気持ちのいい音を出していた。遥はおおむねそれの指揮官といった所だろうか。そのボールを指揮し、整合性が取れるように調整している。


 まるで、魔術を操っているようだった。


 あたしは、街で見たジャグリングを思い出す。道具は異なるが、アレもこんなかんじにやってたな。


「あ」と、遥は間抜けな声を出す。ボールが一つ落ちたのだ。遥は悔しそうに空を仰いだ。


「いいじゃん。できてんじゃん。うまいうまい」


「言い方! でも、すごいでしょ?」


「おうおう。それはマジでいえるよ」


 あたしは拍手する。


「えへへ。頑張ったかいがあったかも」


 遥は顔を赤くして、背中に手をまわし、手を組んだ。


「もう、プロやん」


「それはいいすぎ~」


 アハハと明るく笑う。あたしもつられて笑う。


遥は落ちたボールを拾う。


「ちょっと貸して」


「うん」


 遥は三個のボールをあたしに貸してくれた。


「やっぱ、重いね」


「ねえ」


「ちょっと、やってみるよ」


「どうぞどうぞ」


 遥はやれるものならやってみろ、といった感じで言う。まあ、無理だろうね。


「えっと、まずは……」


「いや、最初は、自分の力で」


「うんうん」


 あたしは、遥の動きを真似してみる。ボールを右手に二個。左手に一個。それで、右手のボールを一つ左手側に投げていたな。


 あたしは投げようとするが、躊躇する。投げ方がわからない。いや、投げる、という単純なことはできるのだが、遥のようなジャグリングの動きができるイメージがわかない。


 あたしはとにかく、投げてみた。一つは普通に投げることができた。しかし、二投目が上に投げることができなかった。左手に手渡しをしてしまう。それで、次の動作がわからなくなる。あたしが混乱しているうちに、最初に投げたボールが落下していく。キャッチをすることもできずに、ただただ落ちるのを見守るだけだった。


「ああ、ムズイ!」


 あたしは悔しさを出す。


「でしょ? ムズイでしょ?」


「いや、遥がやってたのをみて、あたしにもできると思ってたけど、無理でしょ」


「ねえ。見た感じは簡単なんだよね。だけど、脳と体が動かない」


「うん。こんがらがるわ。意味が分からん」


 あたしは腕を組み、感嘆の声を漏らす。少し、ジャグリングをなめていた。


「まあ、やっぱり、うまい人がやるから、簡単そうに見えるのな」


「あれ? あたし、褒められてる?」


「街中で見た人に当てはめていっているから。遥は、逆に難しそう。必死さにあららとなる」


「あー。酷いよ」


 ぷくーと頬を膨らます。


 あたしは笑う。


「どこでやり方調べたの?」


「道具買ったら簡易説明書がついてきたから」


「あっそう」


「まあ、一日である程度はできるようになるから。要は練習だよ。練習すれば、できるよ」


「まあ、別にできなくて落ち込んでないけどさ。うーん。でも、ちょっと興味がわいてきたかも。なんだか、あたしもやりたくなってきたかなぁ」


「あ。うれしい。できると本当に楽しいんだよ。できたという達成感が本当にすごくて、感動しちゃう」


「うーん。なるほどね」


 あたしはうなづく。


「とにかく、今日、買ってみようかな」


「善は急げだよ。買っちゃいな」


「アハハ。そうだね」


 あたしたちは笑いあう。


「とりあえず、最初はどんな感じで練習したん?」


「あー。まあ、最初はいきなり三個ではやらないよ。えーっとね。二個から始めるんだ。それに慣れてから、本番の三個、て感じ?」


「はへー」


「まあ、説明すると」


 あたしは遥の説明を真剣に聞く。なんとなくだが、感じはわかった。



・片手にボールを一個ずつそれぞれ持つ。

・右手のボールを始めに頭の高さを超えるぐらいに投げる(正直、投げる手はどっちからでもいい。お好み)。

・右手で投げるボールは左手へわたるように、つまり上斜めに放物線を描くように投げる。


・投げたボールが最高到達点に達し、落ちてきたと感じたら、左手に持っているボールを、浮いているボールの下を通るようにかつ、右手のボールの最高到達点と同じぐらいの高さになるように投げる。(左で投げた球は右手にわたるようにする)

・よくあるミスで、二球目の球が、低く投げすぎてしまうか右手に手渡しをしてしまう。これは、NG。どうしても投げられないのは分かるが、そこは意識を強く持つ事。


・ボールをキャッチするときだが、同時にキャッチしてはいけない。

・ポン……ポン。(←キャッチの音ね)と言う風にばらばらに、一定の良いリズムを刻む感じがよい。


・これらを意識して、投げる。


・最初は右手→左手。の投球が慣れるまでやる。(五回ほど連続で成功出来るようになるまで)

・そうしたら、今度は全く同じことを逆の方向へやるだけ。

・つまり、左手→右手。これをやる。

・右手→左手が慣れたといっても、意外と出来ないから要注意。まあ、すぐに慣れるでしょう。

・これも、五回ほど連続で成功出来るようになるまでやる。


・ここまでができたら。


・先ほどのを交互に繰り返す。結構難しい。

・つまり、右手→左手。左手→右手。右手→左手。左手→右手。……エンドレス。

・これを10回連続(五往復)ミスらずに出来るまでやる。


・それが出来てから、ようやく三個へ。

・三個の要領は二個の時と大体同じ。ただ、一個球が増えただけ。

・右手に二個。左手に一個、球を持つ。(左利きなら、逆でもいいかも。まあ、正直、どっちでも変わらなそうだね)

・右から投げ、初球が浮いている間に、左手のボールを投げる。そして、左手で投げたボールが浮いている間に右手のボールを投げる。あとは、それを連続で繰り返すだけ。


・コツとしては、とにかく投げる事らしい。がむしゃらに投げて、落として、身体に覚えさせるといった感じのようだ。(まあ、遥の意見だけど)

・良い感じに続くと、前へ進んでいってしまうそうだが、これは初心者あるあるのようで、最初のうちは気にしない方がいいそうだ。

・最初はとにかく、続けることが大事なようだ。だから、前へ歩いても、当然だと開き直って、続けるべきであるそうだ。

・そうやって続けている内に、コツを掴んで、進まなくなり、安定するそうだ。

・ちなみに、前へ行く要因は、地面に対してボールが垂直に上がっていないだから、らしい。


 と。まあ、こんな感じかな。


「うーん。難しい」


 あたしは汗を拭く。嫌になりそうだが、でも、着々と出来てきている。続くようになってきている。


 ボールには限りがあるので、あたしたちは交代交代で練習をしていた。大体あたしが独占してしまっているので、遥に手番が回らない。


 自分の成長が目に見えてハッキリと分かるものだから、中々諦めるという感情が出てこない。


 あたしは、新しい事を憶える忙しさに楽しみを感じている。


 なんでもかんでも、新しいことは、楽しい事だが、これは、少し違うような気がする。


 自分が変わったような気がした。


 あたしは、もっともっと上手くなりたいと思った。


 あたしにそういった、目標が出てきた。


 なんだか、暗くて何も見いだせなかったあたしの先が、少し明るくなったような気がした。

ボールの種類は大まかにわけて、5種類あります。


ビーンバック、ロシアンボール、ステージボール、コンタクトボール、バウンスボールです。

で、その五種類の中に様々な特徴をもった道具が存在するという感じです。

ビーンバックは、本編の通り、布の中に穀物を詰め込んだようなもの。初心者なら、これを使うべきであると思います。私も最初はこれを使っていました。重いですが、癖がなく(多分。でも、癖がないって結構重要な事だと思う。)色々な技に適しています。(後で説明しますがコンタクト系は除く)。体でバウンスをさせやすいってのも、特徴なのかもしれません。


ロシアンボールは、球体の中に少しの砂が入っているという奴です。今、私はこれを使用しています。安定感があり、投げやすさキャッチ時の心地よさとかいいかも。

ただし、癖があるので、これに慣れてしまうと、他のボールの道具がちょっと気持ち悪く、やりづらく感じてしまうのが難点かな? 私はロシアンボールに今はなれていますが、最近は「あれ? ひょっとしてビーンバックの方がいいんじゃね?」と思っています。まあ、金がないし、やはり、使い慣れているので、こっちです。ちなみに、なぜロシアンボールにしたかというと、ビーンバックで5ボールの練習をしていて、どうしてもそれが出来ずに、めげていた時、気まぐれにロシアンボールで練習したら出来るようになったという理由からです。それで、ロシアンならなんか出来ると思ってしまった的な感じ。

あと、体育館で練習すると、落とした時によくどこかへ転がっていき、イラつきます。

それと、これは少し重要ですが、壊れやすいです。一番安いやつを使っていましたが、7、8個ぐらい壊れました。砂がこぼれまくるといった感じですね。二番目に安いやつ(プレミアムかな)は壊れにくいです(壊れないとは言っていない)

ですから、買った時に、継ぎ目の部分(壊れた時、そこから砂が飛び出てくる)にあらかじめテープを巻いて貼っておくべきであると思います。


ステージボールですが、これは使う機会がないですが、綺麗な球体をしたやつ。よくわからない。重いという印象。あと、転がりやすい。落とした時にコロコロどこかへ行ってしまう。どちらかと言えばある意味万能型と言えばそうかもしれない。コンタクトジャグリングもやりやすい。見栄えはいいから、パフォーマンスの時に映えるかもしれない。(まあ、ロシアンも見た目がいいし、気にしなくてもいいかも)

とりあえず。トス系とコンタクト系の技を同時にやりたいのならば、おすすめかもしれません。

(もし、ビーンバックに慣れて、トス系とコンタクト系を組み合わせた演技をしたいのなら、MMXシリーズ(一応ステージの分類かな?)もありかもしれません。見た目はステージボールのようにきれいな球体ですが、投げた感じが、ビーンバックらしい。)

ぐらい? すみません。この辺はマジわからん。



ここからの道具は、趣旨が違くなります。


コンタクトボールですが、簡単に言うと、ただのボールではありません。水晶玉みたいなものです。中にはコンタクトボールではなく、水晶と呼ぶ方もいるかもしれません。

紹介した上の三つはいわゆるトスジャグリングに使われるものです(一話の後書き参照)。ようするに上に投げる専門。

でも、これはコンタクトジャグリング用の道具でして、球を身体から一切離さずに転がしたりして、魅せる道具です。ようするに離さない道具。マジックのようなもので、ボールが浮いているように見せる不思議な技です。

まあ、動画でちょっと見てくださればいいです。


バウンスボールですが、これは名前の通り、下に投げてボールを跳ねさせる道具です。バウンスジャグリングというやつです。スーパーボールを思い浮かべていただければいいです。あんな感じに、跳ねさせて、ジャグリングを行います。別に跳ねさせる以外にも、普通にトスも出来ます

とにかく、跳ねる。それだけです。はい。そんな道具。


まあ、ボールの説明は長くなりましたが、軽くこんな感じです。

私は初心者ならビーンバックをやることをお勧めします。それで慣れてからいろんな道具に浮気してみる、で、いいと思います。はい。そうやって、綺麗に収まる鞘を探してくだされば。

まあ、思うのは、やはり元の鞘に収まる、なのかもしれませんね。私はまだ、ロシアンボールですが、金があればビーンバックに戻るかも。というか、値段が高い。勘弁してくれ。


道具は、個人的には高い方がいいです。でも、高くても体に合わないものはあります。

私はロシアンボールで、EVAという1個1500円のを使っていましたが、結局、860円のプレミアムに落ち着きましたし。まあ、EVAは投げ心地が優しいという感じで、使いやすいのですが。まあ、少々投げ心地が荒い方が自分の性に合っています。

まあ、少々長くなりましたが、そんな感じです。


補足のようなものですが、ボールとか、道具を買うなら、まとめて買った方がいいです。

例えば、ジャグリングをうまくなりたいから、まずは三個だけ買ってみよう、といって三個しか買わないのは、ちょっとお勧めしません。(特におすすめしないのは4個、5個まで投げたいと思っている人)

なぜなら、買う時期がずれると、道具の品質が異なっていくからです。道具は今でも改良を重ね続けているので、皮の素材が違っていたりして、それぞれ道具に違和感があったりします。

他の道具も、まあ、似たような感じです。基本一つだけでやる道具はあまり関係がないかもだけど。

まあ、だから、どうせなら思い切って4個か5個を一気に買ったほうがいいかもしれません。


さて。


保険をかけておきますが、大体私の主観で語っているので、間違っている部分があるやもしれません。だから、全て鵜呑みにしないでください。と、言っておきます。


技の解説については、次回のあとがきに詳しく話そうと思います。

奇数個と偶数個の違いとか


では。

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