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試物語  作者: 鳳翼 神姫
弟前話 かなたバレー
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時は一時間ほど過ぎて練習時間も終わりに近づいてきている。

ちなみに今日の練習時間は午後四時から午後五時半まで―いわゆる前半というやつだ。

ちなみに午後五時半から午後七時までを後半という。

そして今は午後五時半、あと三十分で別の部活が体育館を使うので交代しなければならない。

「さて今日も練習は終りか・・・。」

そう呟いていると何やらチームメイトが何やら話している。

「どうしたんだ米沢?」

「瀬々良輝か。いや何、強豪三大校について話していたんだ。」

三大校―僕達のブロックの中学バレー部で最も強いといわれる三つの中学校。

しかも三大校とは言っても、この三校で均衡しているというわけではなく確かに他の中学校と比べて比べ物にならないくらいこの三校はずば抜けて強いのだがこの三校にも順位がある。

この三校の中では一番、勝ち数が少ない西里津(にしりつ)中学(ちゅうがく)

次に身長の高さを利用した攻撃と防御が有名な六仙(ろくせん)中学(ちゅうがく)

この二校は力でいえばかなり均衡しているといえよう。

かなり僅差の戦力。

そしてこの二校でさえ足元にも及ばないくらいに絶対的な戦力差がある御神楽(みかぐら)中学(ちゅうがく)

この中学は例外中の例外でここ十年間、不動の一位である。

西里津中学校。

六仙中学校。

御神楽中学校。

この三校が僕達の地域で中学バレーの三大王者である。

「そしてどうしたんだ?いまさらその話をしても仕方ないだろう。」

「いや違うんだ。ここからなんだよ・・・大事なところは。」

そう言う米沢は青ざめていて元気がなかった―いや、よくよく見てみれば後ろにいるチームメイトもマネージャーも元気がなかった。

「どうしたんだよ。」

「いやさっき監督が中連のトーナメント表を持ってきたんだけど・・・。」

そういえば今日、決まったんだっけ。

僕はそんな風に思った直後に驚愕した。

詳しく言えばそのあとに米沢が続けて言った言葉を聞いて驚愕した。

 それは絶望にも近かった。

「一回戦の相手が・・・御神楽中学なんだよ。」


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