第8話 番外編人物紹介①
◆主人公:黄泉 奏多
年齢:17歳(生前)
死因:いじめなどにより自殺。自殺は地獄行きの絶対条件とされ、地獄へ落とされる。
性格:もともと優しく繊細。地獄での苦しみを経て、他者の痛みに気づけるように成長中。
魂の力: 魂のバリア(防御型)
他者のために発動するほど強くなる。
特徴:「死んでも死ねない地獄」を経験し、陽葵を背負って歩くことで魂の強さを手に入れた。
現在は仲間と共に抜け出す意志を持ち、地獄を旅している。
◆ヒロイン:望月 陽葵
年齢:12歳(生前)
死因:家庭内虐待や周囲からの無視・孤独死。
性格:極度の心閉ざし型だったが、奏多との出会いで心を開いていく。
魂の力:まだ使えない
特徴:最初は声も出せなかったが、5年間おぶってくれた奏多への信頼からありがとうを口にできるようになる。
◆仲間:蒼月 朔
年齢:20代前半
死因:不明(本人は語らず)
性格:寡黙で冷静、だが他者への情が深い。
魂の力:魂剣(想像力によって具現化する魂の武器)
バリアを剣に進化させる独自の応用を習得。
特徴:長く地獄を歩き続けてきた孤高の男。
魂の法則や地獄の仕組みを他者より深く理解しており、奏多たちを導く存在に。
■ 閻魔大王
本名:冥府 王
肩書き:地獄全域を統べる裁定者/魂の審判者
外見:身長10mを超える異形の巨人。
目は三つあり、すべて真紅に光る。白と黒の和装を着込み、背後には燃えるような審判の円輪が浮かぶ。
巨大な帳簿と筆を持ち、「善悪の天秤」によって生者の行いを測る。
性格:冷酷だが、公平。情は一切排さず、「ルール」に従ってのみ裁く。
自殺者に対しては特に厳しく、「生の放棄=万死に値する」と定めている。
能力:【審魂眼】:魂を視る目。全ての罪と記憶を見通す。
【因果秤】:善悪を天秤にかけて魂を量り、行き先を決定する。
【裁断筆】:閻魔帳に記されし運命を実体化させる筆。書かれた通りに現実を変える力を持つ。
「自ら命を絶つ者は、生を汚した逆賊に等しい。
よってその魂は、永劫地獄の巡回を命ず――」
■ 鬼たち 〜地獄の管理者・監視者〜
地獄は、単なる「罰の場」ではない。
それは徹底された管理とルールの上に存在し、鬼たちはその実行者である。
それぞれの地獄には、異なる鬼が存在する。
① 針山鬼
特徴:全身が鋼鉄のような皮膚を持つ、巨大な筋肉の塊。身長5m。
片手には鉄棍棒、片手には魂を引き裂く鉤爪。
性格:暴力的で獰猛。絶望と苦痛に歓喜し、泣き叫ぶ者ほど喜ぶ。
名乗り:「俺たちは、進む希望を踏み潰す者だァッ!」
② 灼熱鬼
特徴:炎でできた髪と溶岩のような皮膚を持つ。目からは常に火が噴き出している。
武器は火炎の鞭と、口から放たれる地獄の炎。
性格:冷徹で残酷。叫ばない者には、より強い業火を与えようとする。
「叫べ。熱で肺が焼けるその瞬間までな」
③ 氷冷鬼
特徴:氷でできた仮面をつけ、全身が冷気に包まれた鬼。
氷柱の槍と吹雪を操る。
性格:感情が一切ない。冷徹で、ただ処理するように罰を与える。
「熱き心は、冷たく凍らせる」
④ 鏡界鬼
特徴:姿を自在に変える鏡のような身体。見る者の過去の自分や最も嫌な自分を映し出す。
性格:話し方は丁寧だが、人の心を壊すことに長けている。
「ほら、あなたが一番嫌っていたあなた自身ですよ」
補足:鬼たちの共通点
・基本的に人間の魂を素材としか見ていない。
・リーダー格の「深鬼」と呼ばれる上級存在が、それぞれの地獄に1体ずつ存在する。
・閻魔大王に絶対服従しており、「秩序」の維持のためなら裏切り者の鬼すら処刑する。