第31話 『番外地獄案内 〜黒墨理玖の勝手に地獄講座〜』
やぁやぁ、地獄の底からこんにちは〜。
案内役は、あなたの心の片隅にそっと棲みつくナビゲーター、黒墨理玖くんで〜す♪
……というわけで、今回は作中でも少〜しだけ触れられていた、“地獄の裏設定”をこっそりご紹介しちゃうよぉ〜。
まぁね、本編じゃ重すぎて語れないような“地獄の構造”とか“魂の仕組み”とか、そういうアレやコレやを、ぐっとわかりやすくお届けするから、怖がらずについてきてね〜?
◆ 魂の時間と、体感の“20年”
まずさ、主人公の奏多くんが「20年歩き続けた」なんて言ってたけどぉ〜?
これ、現実の20年とはちょっと違うのよね。
あれはね、魂になった奏多くんが感じていた体感時間のこと。
地獄では、生前の肉体はすでに失われていて、彼らの身体は“魂そのもの”で出来てるの。
だから、痛みや疲労も――ぜ〜んぶ、“魂”が直に感じてるってわけ。
皮膚が裂けるとか、骨が砕けるとか、そういうのも魂が叫んでる状態なのよぉ。
しかもねぇ、その苦しみってのは、肉体よりも深く、精神の奥底まで突き刺さるの〜。
◆ 魂の“修復”と、20年の意味
地獄には、“20年経過した魂”だけが、次の地獄へと強制的に移動させられる仕組みがあるの。
この時――魂は一度“修復”される。
でもそれって、「かわいそうだから癒してあげるね♡」ってやつじゃないんだよぉ〜。
“新たな罰を与えるために、生き延びさせる”だけ。
……つまり、罰を続けるための、魂メンテナンスってわけ♪
逆にね、自分の意思で次の地獄に進んだ場合は、魂の修復はされないの。
ボロッボロのまま、次の苦しみに挑むことになるんだよぉ〜。
……いやぁ、マジで痛いって。想像するだけで胃がキリキリする。
ただね、自然治癒的なチカラは一応あって、
身体を休ませられる環境なら、ゆっくりと癒えていくし、
魂が何かを克服できた時にも、魂のカタチは再生される。
灼熱地獄で、陽葵ちゃんが冷気の力で地獄の炎を抑え込んだ時が、その瞬間だったんだよねぇ〜。
だから、奏多くんの身体も陽葵ちゃんに冷やされながら、ゆっくりと回復していった……ってワケさ。
……でもね? それでも回復せずにず〜っと耐え続けた奏多くんの精神力って、もう、化物クラスなんよ。
僕には絶対真似できません。はい。
◆ 陽葵が“5年間、声を失っていた”理由
これは本編にもしれっと出てきた話だよね〜。
針山地獄を奏多くんに背負われながら旅した少女、陽葵ちゃん。
彼女、最初の5年間、一言も声を発さなかった。
なぜかって? 魂が、あまりに深く傷ついていたから。
彼女は、生きる希望をすべて失って、地獄に堕ちてきた。
優しさすら恐ろしかった、そんな壊れかけの魂だったんだよ。
針山地獄では、足元の無数の針が魂を突き刺してくる。
でもね、彼女は歩けなかった。歩こうとしなかった。
だからこそ、奏多くんが彼女を“背負った”。
彼女の代わりに、全部の痛みを引き受けながらね。
その結果――陽葵ちゃんの魂の肉体は、少しずつ回復していった。
でも“心”はね、また別問題なの。
魂が修復されても、“心の再生”には時間がかかるんだよ。
だから、彼女は喋れなかった。
ただ黙って、ただ震えていた。それが、あの5年間なんだ。
◆ そして今――
少しずつ、陽葵ちゃんの瞳に“色”が戻ってきたのは、
奏多くんと過ごした、あの温かくて苦しい時間のおかげ。
この物語は、ただの“地獄を歩く物語”じゃない。
“心を閉ざした少女が、もう一度誰かを信じる”物語なんだよぉ〜。
誰かのために、痛みを背負って、歩き続けること。
それが、たとえ地獄の中だったとしても――希望を生むんだ。
……ま、僕はそういう綺麗事、すぐ茶化しちゃうんだけどね〜♪
◆ 地獄に堕ちた“その先”の身体とは?
まずはここから説明しておこうかぁ〜。
人間が地獄に堕ちた時? うん、肉体なんてチャーハンに入れ忘れた卵くらいには影も形もありませんっ☆
彼らの身体は、“魂そのもの”でできているの。
つまり、歩くも走るも泣くも叫ぶも、ぜ〜んぶ“魂の肉体”!
だからこそ……
針山地獄では、地を踏みしめるたびに魂が削られていき……
灼熱地獄では、魂が“燃える痛み”をそのまま受け止め……
氷冷地獄では、“凍傷”が魂ごと貫いてくる……ってワケ!
ね? 最高に健康的でしょ☆(白目)
魂ってのは、ほんっと不思議でね。
“回復さえできれば”、肉体と違って――病院いらず! 保険証も不要!
魂は元どおりになるってワケ〜。
……ただし、それができる“環境”と“心の強さ”があれば、の話だけどねぇ〜?
◆ 魂のカタチは、力になる
さてさて……ここからが本題だよぉ〜?
地獄に堕ちた者たちは、それぞれ魂に“個性”がある。
そして、それを“カタチ”にできれば、《力》になる!
たとえば、奏多くんが使った“魂のバリア”は、
魂が外に張った、守る意志のカタチだった。
朔くんなんてさ、それを剣にして、鬼すらバッサリ!
いやぁ〜、もうアレは“芸術”。職人芸の域ですってば☆
この応用が効くかどうかは……その人の“魂の強さ”と“想像力”、
あとは“魂の相性”ってやつに左右されるみたいだねぇ〜。
◆ 陽葵ちゃんの“冷気”は、奇跡か必然か?
そうそう、忘れちゃいけない陽葵ちゃんの話。
彼女は、ある時、“魂を凍らせる”っていうトンデモ技をやってのけた!
アレはもう、イメージ力の勝利、心のチカラの爆発、
もしくは運命の噛み合わせ、ってやつだよぉ〜!
炎の世界で、冷たく、美しく、儚い“氷の魂”を顕現させた彼女は……
いわば“冷気属性”持ち!
魂の相性とイメージが、ドンピシャでハマったってワケ!
実際、人それぞれ得意不得意ってのはあるみたい。
火に強い魂、氷に適した魂、攻撃向き、回復向き、防御特化……
うん、まさにRPG的属性がある感じ!
でも、共通して言えるのは――
“想い”が魂をカタチにして、魂が“力”を生むってこと!
地獄では、心の弱さが命取り。
けど、心の強さは――武器になるッ!!!
◆ 朔の“奥義”――それは、魂の咆哮
そしてぇ〜……忘れちゃいけないのがコレ!
魂を“力”に変える、最高の見本、それが彼!
朔くんが放った、魂を燃やし尽くす最終奥義!
それは、ただの一撃なんかじゃないッ!!
それは、積み重ねた覚悟!
それは、斬り捨てた迷い!
それは、命を削ってまで貫いた――“想い”!!!
CV:黒墨 理玖
「命を削り、刃と成れ――」
「右の剣よ、断ち裂け! 左の刃よ、喰らい尽くせ!」
「両の牙よ――交わりて、天を裂け!!」
《魂剣・二刀流――烈牙閃滅斬》――!!!
\\ギュォォォォォッッ!!!//
\\バァァァァァァァン!!!//
\\ヒュアアァァアッ!!//
(※全効果音:理玖くんの口技)
……どう? 震えた? 泣いた? 魂、揺れた?✨
うんうん。でもね? その代償もデカいの。
**10日間の回復期間付き。** 気軽には打てませんってコト!
「――理玖お兄ちゃん、どこー?」
「そろそろ行くよ〜?」
……おっと。
どうやら陽葵ちゃんに呼ばれちゃったみたいだねぇ〜。
まったく、あの子ってば、可愛すぎるんだからぁ。
あんなふうに呼ばれたら、僕もついつい“お兄ちゃんの顔”になっちゃうじゃないかぁ〜!
というわけでぇ!
本日の【地獄の裏講座】は、ここまでっ☆
また気が向いたら、こっそり語りに来るからさ!
それじゃあ、みんな!
魂の旅路に、祝福を――チャオ☆




