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隣の芝生。  作者: 風子
7/9

第7話 呼び出し。

「フランツ。モニカを呼べ。」


絶叫で目覚めた殿下は、何かにとりつかれてんじゃね?


そう…。ここ十数年の間、1週間以上二人が離れていたのって…無いな。

風邪も一緒に引くし、学院も一緒。視察も一緒。ソフィーア様のおじいさまの葬儀も一緒に行った。

自分で蒔いた種とはいえ、ダメージが大きいみたいだな。さっさと謝ればいいのに。


「お呼びでしょうか?アレクシス殿下。」


程なく来たモニカは、機嫌が悪そうだ。まあ、全面的に殿下が悪いからな。


「ああ…。あ、元気か?」

「はい。私は元気でやっておりますが?」

「あ…そうか。」


モニカが、ちらっ、と私を見る。


「何の御用でしょう?」

「あ、あのな。離れに来客はあるか?」

「客?いえ。ソフィーア様は療養中でございますので、誰も入れてはおりませんが?」

「・・・そうか。その…ソフィーアが眠る時も見ているんだよな?」

「はあ?はい。私は控室におりますし。」

「その…夜になると話声がするんだがな。何か…隠し立てはしていないか?」

「・・・殿下?私の生まれ故郷のことわざですがね、猫を追うより皿をのけろ。」

「?」

「根本的に解決するためには、猫を追い回して責め立てるより、取られたくなかったら皿を片づけろ!っていうことです。」

「・・・・・」

「原因への対策が大事、ってことでしょうかね?」

「・・・・・」

「では、大した御用でもなさそうなので、失礼いたしますね。」

「・・・・・」






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