表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/16

俺なりのデレ

 俺はなんの抵抗もしなかった。

不良たちは俺のことを殴るだけ殴ってからどこかに行った。


俺が殴られてる間、ずっとやめてやめてと叫んでいた桜子は、不良たちがいなくなってからすぐに駆け寄ってきた。


「大丈夫!?」

傍らにしゃがみ込んだ桜子を見て、俺は爆笑した。


「ブハハハ! ハハハ、ッ! ゲホッゲホッ!」

むせた。


突然笑い出した俺を見て、桜子は目をまん丸にしていた。


ひとしきり笑った後、俺は立ち上がろうとしてよろけて尻餅をついた。


「だ、大丈夫?」

「大丈夫さ」

桜子が手を差し伸べてきたが、俺は断って一人で立ち上がった。


桜子は心配そうに上目遣いで俺の顔を見てきた。

俺はそれを見てもう一度笑った。


「な、なによ。……ほんとに大丈夫なの? 酷く無様に容赦なくボコボコにやられてたけど」

「うるせぇよ」

セリフに反して桜子は泣きそうな顔をしていた。


「お前さ、ずっとそのしょんぼり顔でいろよ。いつもの偉そうな顔ムカつくんだよ」


「べ、別にあんたのために偉そうな顔してるわけじゃないんだからね!」


「意味分かんねぇよ……。まぁいいや。もしまたこんなことがあったら、そん時もしょんぼりした顔でいろよ。そしたら今回みたいに俺が代わりにボコられてやるから」


「何言ってんの……?」

桜子はとても困惑していた。


分かりづらかったかもしれないが、今のは俺なりのデレだ。


俺は何もラブコメを演じること自体が気に入らないわけじゃない。

作者の描くヒロインが気に食わないだけだ。


だから俺から見てヒロインが魅力的に映った場合は別にラブコメしてやってもいいかなと思っている。


それと、今回の一件で俺は俺のことについて分かったことがある。

俺、ツンデレ嫌いだわ。


なんか桜子がツンデレでさえなければ、普通に好きになれる気がする。


……。

あれ、俺ちょっと桜子のこと好きになってるかも。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ