1本の鉛筆
1本の鉛筆
「1本の鉛筆が有れば、私は人間の命と書く」と美空ひばりが歌っている。私は1本のシャープペンでここまで書いて来た。仕事で使ったB4の紙の裏側を使っている。余裕が出来れば製本して世に出したい。最近、中古のパソコンを入手したので取り敢えず活字化している。もう少し余裕が出来れば、「ノウテンの街」の挿入歌をレコーディングしたい。<江南慕情>の中国の関係者に会ってみたい。出来れば復活して上映やテレビで放映したい。
バブルの頃にした事は今は4分の1以下の費用で出来る。私は映画業界の人間ではなかったので信用は皆無だった。その為全て細切れの前払いだった。お陰で、1万円有ればこれが出来る。5万円有ればあれが出来る。10万円有ればあれこれが出来ると手に取るように判っている。
懐古主義ではない。広島や長崎に原爆が落ちて、多くの人々が突然夢と命を奪われた様に、東日本大震災で多くの夢と命が失われた様に、バブル崩壊で突然多くの夢が消えた。
しかし、ありがたい事に私の命は消えていない。生きている限り続きをしたい。又、しなくてはいけないと思っている。それが生きている証なのだ。テレビの東日本大震災の報道の中で共通のメッセージを聞く。
スポーツマン「思いを込めて必死にプレーする」
結婚する人「亡くなった人の分も幸せになる」
高校野球の選手「全力プレーを見せて被災地の人を元気付けたい」等などである。
私も今、被災地の人に何も役に立つ事が出来ないが、生きている限り夢を追求する姿を見せたいと思う。それが本書を書く動機である。<なあ~んや>が多くの皆さんの心に届く事を夢に見てシャープペンを置きます。
年月が過ぎて、本原稿はパソコンで補正しています。




