窮乏生活時代
窮乏生活時代
景気が良かった頃、私は社員によく使った言葉がある。
「ごみ箱にごみが在ってはならない、灰皿に灰が在ってはならない」
「それって可笑しいでしょう。灰皿は灰を入れるために在るんじゃないですか?」
「ごみ箱も灰皿もインテリアでないといけない。お客がどう考えるかは別だ。客が帰った後、次の客の為にインテリアに戻して置くのだ」と答えたものである。
さて、今はどうかと言うと、残念ながら本業の不動産業は沈んだままである。それで窮乏生活のプロになっている。
東日本大震災以後電力節約がテーマになっているが、私は節約のプロである。我がマンションの給湯器は止めた時、不完全燃焼を避ける為に室外機の換気扇が回る様になっている。私はその換気扇が回る回数も減らすように注意している。顔を洗う時はカップ1杯の水で済ます。片手でカップを持ってもう1方の手で水を受けて洗う。蛇口で水を出しながら洗う10分の1位で済む。勿論冷暖房等殆んど付けた事が無い。偶にはつけないと、器具が痛むので付ける程度である。
余計なお世話かも知れないが、男女は素っ裸でくっついて寝ると、真冬でも汗をかくほど暖かいぞ。
<なあ~んや、窮乏生活も楽し。冗談が出る間は未だ大丈夫やな>




