趣味
趣味
趣味は何かと訊かれると、どう答えて良いか分からない。辞書を引くと、<慰みの為に愛好するもの>と書いてある。取り敢えず今
までは、テニス、水泳等と答えていたが、長い間テニスコートに入っていないし、海にも行っていない。金に不自由していたからである。しかし、金が有れば真っ先にするかと言えばノーである。もし、やりたいことを羅列するなら、数ページに及んでしまうだろう。
私は3曲作詞・作曲をした事は今まで述べてきた。その後2曲作詞・作曲している。ノウテンの街の映画シナリオは印刷したがクランクインの目途が立たず、出来る事と言えば挿入歌の作詞作曲位なので、取り敢えず2曲作詞・作曲した。しかし趣味ではないので、それ以上作ろうとは思わない。
レコード会社のプロデューサーに新しい作品を提示した時、今度は私が歌うべきですと言われた。私は譜面が書けないことは既に述べています。作曲の先生の前で口ずさみ、ピアノで主旋律を引いて貰い、伴奏に合わせて歌い直すのです。
私は今まで3人の素人歌手に自分の歌を歌って貰った。素人とは言え3人共上手く、私は足元にも寄れなかった。
しかし内心、今度は自分の声でレコーディングしてやろうと決意した。その日から私はトイレや風呂で毎日30分以上歌集を見て大声で歌って来た。偶に金が入ったらカラオケボックスに行って歌う。最長1人で4時間歌い続けた事もある。しかし趣味ではない。レコーディングを目標にしたので、自主トレーニングをしているだけである。
私はどの歌を歌うときも、先ず作詞者の気持ちになる。次いで作曲者の気持ちになる。そして歌手が歌を貰って、どの様に作詞・作曲を理解して、表現にどの様に苦心したかを考えながら歌う。自分が経験した時の事を思い出しながらである。とは言え、それは瞬間的な事であるので、時間は要らない。その上で私は歌手の歌い方をまねる。声質は違っていても発声法を同じにすればかなり似てくるものだ。
1年ほど続けていたら、突然誰の歌でも似てくるようになった。素人の発声の仕方で、口先だけ真似ていても、似て非なるものだが、プロの発声で口先を真似ると似ているように聞こえる。発声方法が1歩プロに近付いたなと思いました。夜遅く大声が出せない時は歌集を見ながら、知らない歌詞に即興で曲を付けて小声で口ずさむ様にしました。歌の心を身に着けるのに役立ちました。
歌集を見てアカペラで歌うだけなのに、私のテンポ音痴がかなり治った。私は、演歌、ポップス、男、女、高音、低音、清い、かすれ、等ジャンルを問わずに歌っています。勿論原曲キーで歌います。すると共通の法則が現れて来ます。又、テニスの壁打ちをしていると書いたが、声量を上げたり、肺活量を増やす為にも役立つが、テニスの壁打ちはテンポを身に付けるのにも役立っていると思います。
映画を製作したい、監督をしたい等と思ってはいるが、趣味ではない。やると心に決めた事であるし、やり残したものの1つであると思っているだけである。スキーも水泳もやり残している。ボランティアもしたい。取り敢えず金儲けをしないと何も出来ない。でも、私は金欲主義者ではない。いたずらに時が消えて行く。何よりも若さを保たないと何も出来なくなる。年を取っている暇も無い。
<なあ~んや、趣味が何か分からないより、何をして良いか分からないんや>
*2023年11月18日現在、カラオケ12374曲歌い終わりました。ライフワークとして2万曲に挑戦しています。聴いたことのない曲をカラオケに合わせて歌っています。取敢えず喉と歌唱力を鍛えています。




