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江南慕情

江南慕情


 中国には2つの政府がある。国際的には北京政府であるが国内的には南京政府が機能していると聞いた。正しいかどうか判らないし、中国は目まぐるしく変貌しているので尚さら判らない。

兎に角、日中経済交流研究会は南京政府のある江蘇省と交流していた。江南地域とは江蘇省の事を指し、人口7千万人だった。無錫は江蘇省の中の1都市である。無錫市の協力で<無錫旅情>の曲が出来たのなら南京政府の協力で<江南慕情>の映画を作ろうと考えました。

日本に置き換えると、西日本慕情と神戸旅情の様なものだ。


 この頃、私に相談する事無くS氏とI氏が共同で国際旅行社を立ち上げた。レコードのA面とB面の仲だったが、私は経営には参加しないし、結果にも責任を負わないと念を押した。この旅行社は台湾、ソ連、ユーゴスラビアへの旅行を手がけるのだが、その後世界の変革の流れに翻弄されて行くのである。

この話には立入らないが、第1回の企画の台湾旅行には御祝儀参加をしました。そしてグルメツアーで太って帰国した。帰りの飛行機の中で時間が有ったので、<江南慕情>の主題歌の歌詞の1番を作った。

「次回は絶食ツアーにしてくれ」と言って解散した後、土産を持ってラウンジのママに会いに行った。立ち寄るだけのつもりであったが結局午前様になった。

 私はツアーで疲れていました。車は交差点の手前で止まったまま、私は寝ていた。起こされた時は車の真後ろにパトカーが停まっていた。アルコールが検出されたので留置場行きとなった。土曜日の朝になっていたので月曜日まで出られなかった。道路交通法が改定された現在ならこの程度では済まない。<良い子の皆さんは絶対に真似しないでください>であった。

私は時間が有った、と言うより他にする事が無かったので、私は飛行機の中で作った歌詞を無言で口ずさみ、曲を付けました。留置場を出ると早速カラオケのレコーディングを手配した。大陸的な広さと何も無い寂しさを表現した良い出来上がりに満足した。

作詞・作曲は<なあ~んや>の領域に入ったと思う。完成したカラオケテープは受け取ったが、映画主題歌の予定なので歌手を誰にするか様子を見ることにした。



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