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プロポーズ

プロポーズ


 初恋の女性には声もかけていない。彼女が高校に進学するので、私は進学する気も無いのに受験した。結果的に進学する事になったが、クラスが違い、会うことも無かった。次に好きになる女性は英語部に入って来た。私はローマ字が好きになった事から英語が好きになり英語部に入っていた。

彼女は1年後輩で別の中学から進学して来ました。私の学年は戦後最少人数で3クラスでしたが、彼女の年代は戦後ベビーブームの11クラスだった。私が3年の秋、2年と3年の合同模擬試験があった。結果は廊下に張り出された。私は入試勉強はしていなかったが、53位だったと思う。彼女は1年下にもかかわらず、12位だった。追いかける相手ではなかった。その後2~3年経って、彼女が大阪女子大に進学し、万代池の近くに下宿しているのを知り、また追いかけました。万代池の畔で毎晩の様に押しかけデートをしました。しかし、彼女は話し相手になってくれただけだった。私は昼に働き、夜に大学に通い、学生運動もしていたが、彼女は勉強だけだった。その内話す事が無くなり自然消滅しました。


 色めいた話はこれ位なのだが、振り返ってみると持てなかった訳ではなかった。大学生の頃、小学生や中学生に「お嫁さんになってあげる」と何故かよく言われた。高校では女番長にプロポーズされたこともある。社内の女性が自分の事を好いていることを痛いほど感じたが、無視した為に会社を辞めた女性が1つ目の職場にも2つ目の職場にもいました。私が職場では落ちこぼれ、劣等感に苛まれているにもかかわらずでした。


 そんなあるとき、若者の集いがあり、そこに目立った女性がいました。同じ集いで1週間後又会いました。偶然2人だけ帰りが同じ電車になり、昇降口付近にくっつくように立つことになりました。

耳元で「結婚しようか」と一言だけ声をかけました。彼女は直ぐに「ふん」と承諾しました。所用時間1分かかりませんでした。<なあ~んや、これでおしまいか>と思ったものです。こうして27歳になった春、25才まじかの彼女と結婚しました。



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