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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

データ供養所

立入禁止の怪

作者: まい

盛り上がりはありません。


それでも良いならどうぞ。

 現代の地球。


 は思ったよりファンタジーだった。


 社会の裏側にはオカルト満載で、魔法、超能力、魔法併用のSF技術、神力、霊力、呪い、結構ゴチャゴチャ。


 魔物、悪魔、妖怪、幽霊、怪物、怪人、天使、精霊、妖精、神等。 それらがひっそり人として暮らしていたり、平穏に暮らしていたり、ちょっとイタズラしてみたり、裏社会から表社会を侵食しようと暗闘していたり。



 そんな地球の日本のどこかの町に、半径500㍍サイズの不可視で特異な動く絶対聖域があった。


 どれだけ魔法や神の力をぶつけようと、決して破られず無効化してしまう。


 だが表の世界では常識とされている品々は問題なく動き、通常人類も同様で、そこに聖域があるなど微塵(みじん)も気付かず通り過ぎる。


 特別な力……異能を使う人類が入ってしまうと、入っている間は異能を一切使えなくなる。


 そして人外がその聖域に入ってしまえば、特別な力が使えなくなるなんて生易しい結果ではなく、存在自体が否定されて掻き消されてしまう。


 過去にどれだけの人外が、この絶対聖域を取り除こうとしただろうか。


 力尽くでは結局(かな)わず、数多(あまた)(から)め手でも無理だった。


 人類と交渉したり(たぶらか)したりしてこの聖域の排除をさせようとしても、この聖域に入った途端に人外からの影響が完全に取り除かれて、なぜそこに来たのかすら忘れて帰ってしまう。


 だからと言ってその範囲外からの狙撃でどうにかしようとしても、それは最強の聖域を死守するために配備されている人類の異能持ち達が察知して、阻止してしまう。


 完全に打つ手なし。


「ふーん、こんなの発売されたんだ。 ウチの近くにはオレの趣味にバッチリ刺さる店が多くて、たまに無性にその店へ行きたくなるんだよねぇ。 たまには直接買いに行くか〜」


 更に更に、聖域の主がふと何かを思い立って家の外に(主に買い物で)出るとする。


「っ!? 我の手が消える!!? アイツが動いているのかっ!!! 動いた報告は無かったのにぃ!! ぅぐわああぁぁぁぁぁ…………」


 すると範囲のギリギリ外で聖域の主を監視している人外が聖域に触れてしまい、消されてしまう。


 普段は全部通販で済ませる癖に、不定期でこうなるから厄介なのだ。




 その聖域を展開しているのは、ただのニートな一般人。


 本人はその異能を持っていると知らない。


 知っているのは、裏の暗闘を知っている者達のみ。


 知っている者達の中には、ここを絶対的な安全地帯として、こっそりその聖域内の住宅を買い取って暮らしている者もいる。


 ……というか、聖域内はそんな人達の関係者ばかり住んでいる。


 異能持ちの人類の家族等で、人外に身柄を狙われやすい者を守りたくて引っ越すのが大半だ。


 それなので絶対聖域持ちがニートなのは都合がよく、実はこっそりニートの家族へワケアリ家庭支援金のテストケース等と銘打って送り、ニートをニートのままにするよう働きかけている。


 ニートに働けと働きかけるのではなく、ニートのままでいろと働きかけるなんて、どんな皮肉だろうか。


 だが、その聖域があるからこそ、今の日本はなんとか維持できている。


 何も知らずに、のんべんだらりとしているニートを裏の支柱として。


 聖域持ちのニートは知らない内に、国の最重要人物とされている。


 本人の意思とは関係無しに。





「あーー。 オレにも動物耳が生えてる土地神みたいなロリババアでかわいくて優しくしてくれて、経験豊富で時には毒舌でゾクゾクさせてくれる、理想の(ファンタジーな)彼女が欲しいーー!」


((お前自身が異能でそれを阻止しとるんじゃ〜〜!!!))


 本人の望みは絶対に叶わない方向で。


 人類・人外双方の心からの、決して届かないツッコミをされながら。


 ニートは人類が何かあった時の最後の砦を維持し続けている。

蛇足




ニート主人公


 ちょっとだけ社会に出たけど、馴染めず超早期リタイア。


 お小遣い制が残っている。


 いつ絶対聖域の異能を放出するようになったのかは不明。


 少なくとも学生をやっていた頃には、絶対聖域を発していなかったのは確実。


 なお、絶対聖域を使っている事は本人に自覚なし。




絶対聖域の異能


 なんか気付くとソレを放出するヤツが世に現れる。


 出現する周期も不明。 地球上で所持者が複数人出現した記録もあるが、何十年と出現しなかった記録もある。


 効果範囲もまちまちで、確実なデータは効果位。 半径約2㎞が観測された最大の絶対聖域の効果範囲だったとか。


 ちなみに何らかの科学的でもオカルトパワーでも、探知は絶対不可能とか言う謎の異能。


 オカルトパワーを掻き消すのだから、不自然に消えた所がそこなんだろ? とお思いでしょうが、その感覚すら掴めない。


 とある場所で人外が掻き消えたとか、異能持ちの人類が異能を使えなくなったとか、そんなので存在を始めて認識できる謎の聖域。


 人類にとっての、対オカルトパワーの防壁にして最大戦力。

 その領域に引き込めれば、人外に勝確なので。




ニートの両親


 正直マジビビリ中。

 家を中心にして半径500㍍内(およびその周囲)に、なんか色々スゲーもんが建設され始めていて、地価上昇で税金がどうなるんだろうとか。


 一応ニート主人公の異能もやって来た役人からこっそり聞いていて、補助金とか税制の優遇とかでニートのままにさせておいてくれとか頼まれていて、国からそんな事を頼んでくるって事態そのものにもビビってる。


 金銭面だけじゃなくて仕事面でも聖域内で安全に暮らせるよう配慮されていて、その厚遇&死なれたら(ニートを世話する人が居なくなると)困ると受け取っており、そんな優遇されっぷりでもビビってる。


 だがまあ、ニートの息子に対してはいつも通り。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ニートだってチートがあれば輝ける! でも実際に動き回られると困るので引き籠ってて。という悲しいお話。 世間に求められているのも認められているのもチートだけで、個人は見向きもされていないのが…
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