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双刀斬姫の遊戯道!  作者: 水無月 蒼次 / 原作:高宮 秀作
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ベイグル地下踏破型ダンジョン

ソウジ君の小屋?に行ってから一週間

ランの拘束具の件はなんとか終わり、ランはリハビリに励んでいる


その間に私はベイグル地下の踏破型ダンジョンを攻略する。


特別な理由はないけど、強いて言えば暇だった。

(それに負けっぱなしは嫌じゃん)


ということでレベリングも兼ねて私はダンジョンをズンズン進んでいた。


敵のレベルもそれなりに上がってきてて、正直一人で来て正解だったと思う。


二人を気にしながら戦うのは無理だと思えてくるぐらい敵のレベルが高い。


そのお陰でかなりレベルも上がったとおもうけど…


前からイビルテンタクルスコーピオが床を這ってくる。


文字通り、尻尾が触手になっていて稼働範囲と追尾性能が上昇した蠍だ。

その尻尾には麻痺と毒と出血と防御ダウンの嫌なデバフのオンパレードらしい。


それに対して私は道中拾った両手剣を投げる。


両手剣は横に回転しながら飛んでいって触手の根本を切断する。


切断された触手は空中で血渋きを撒き散らして砕け散る。


「アクセル・ブレード」


片手剣スキルの初歩の初歩に使えるようになるスキルだ。

突進して突く

ただそれだけのスキル、強いて言えば移動速度においては片手剣スキルのなかでは最速と言うぐらいか


青白い光エフェクトを残しながら突進して、刀をテンタクルスコーピオの頭に突き立てる。

テンタクルスコーピオの殻はそれなりに固いが今の私はそれを軽く突き破る事ができるぐらいまでSTRを振ってある。

刀はまるでラング・ド・シャでも刺すような手応えを与えつつ、殻を破って頭に深々と突き刺さった。

蠍は盛大に血渋きを上げて砕け散る。


私は更に進む。


巨大骸骨とか宝石亀とか部屋型モンスターとかさ…とにかく固くて強くて一捻りあるモンスターが多い。

平均レベルさえもう少し低かったら二人と来てもいいと思う。

平均レベル80はやっぱり高いと思う。


トラップも少なくない。

落とし穴や矢が飛び出るアレとか、ちょっと突飛な所で言うと扉を開けると飛び出す火の玉とか、踏むと電流が流れる床とかもある。

更にイっちゃってる所で言えば、天井が落ちてくるとか、壁が迫ってくるとか、突如放たれるビームとか…言い出したら切りがない


さて、私は今ちょっと大きめの竜?を相手にしている。

既にレベルはカンストした。

このままクルッと向きを変えて帰ってもいいが、あの竜の後ろに転移石っぽい石碑があるから、竜を片付けようと思う


紫色の光を纏った竜の骸だ。


名前は…The carcass of Mikhail Dragon Lv112


ザ カーケス オブ ミハイル・ドラゴン

長い名前だな…


私はソレの前で二振りの刀を構える。


「これ倒したら帰るかな」


服もボロボロだし…血でベトベトだし…帰ったらとりあえずシャワー浴びる。


私は大量のバフを一気に掛けて


「アクセル・ブレード」


私はアクセル・ブレードで竜の胴を斬りながら後ろに回り込んで、そのまま次へ繋ぐ


「エアロサーキュレイション」


上位刀スキル:エアロサーキュレイション

脅威とも言うべき単発15ヒットのぶっ壊れスキル。

薄緑色の光線が幾度も渦巻きながら竜の鱗を剥がす。


「轟雷刃」


上位両手剣スキル:轟雷刃

魔法導入で実装された属性系剣技の一つ。両手剣スキルの特徴の強烈な切断属性スキルに雷属性を付与することで威力を上げた、まさしく必殺の一撃と呼ぶに相応しい。

左手の刀が黄色のエフェクトと蒼電を纏う。

それを鱗の剥げた尻尾に振り下ろす。


尻尾は見事に切断されて、飛んでいって壁に叩きつけられた。


轟雷刃には一つ難点がある。

そのSP消費の高さだ。

今のでかなりごっそり持ってかれた。

それで相手の飛行能力を奪えたと考えれば別段高い訳ではないが。


一回技後硬直を挟んで、次へ行く。


双天二刀流壱式五の型「夕立雨燕」


私はAGIに任せて跳んで宙返りしながら翼を幾度も刀で穿つ。


そして着地して、次のモーションに入る。


双天二刀流弐式弐の型「伏虎」


竜の股ぐらに滑り込んで腹を切り刻み、跳び上がって翼を切断する。


竜が咆哮する。

竜の全身から紫の光が放たれて、空中に紫色の結晶が精製される。


そして、紫色の結晶から熱線が発射された。


だが、この程度は攻撃の内には入らない。


竜はのそのそとこっちを向いて喉の奥に何かを溜め始めた。


ブレスかな?


私は一応即席マジックシールドを展開して、熱線を跳ね返して結晶を破壊した。


私は跳虎のモーションで竜の背に乗って、赤いオーラを纏った刀を竜の後頭部に突き刺す。


が、竜は止まらない。


そして竜は口から紫、いやもはや白に近い光線を吐き出した。


「骸の竜ってどうやったら倒せるんだろう…」


普通なら頭に剣を突き刺したら終わりだ、首を掻っ切ってもいい。

だがそれはあくまで生きてる者への対処法だ、果たして死体はどうすれば死ぬのか、さっぱり解らなかった私は刀を二本とも深々と頭に突き刺して言う


「エアロサーキュレイション!轟雷刃!」


刀がうっすら光っている。


「エアロサーキュレイション!轟雷刃」


竜の腐肉が焦げて悪臭を漂わせる


「エアロサーキュレイション!轟雷刃!」


ついに限界を迎えた頭蓋骨が燃え上がり、罅割れる。

その直後、竜はポリゴンになって消滅した。


「ふう…ん?なんか落ちたミハイルズクリスタル?」


私はその紫色の水晶をストレージに入れて転移石でベイグルまで戻った。

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