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白の衝撃

緑たちとマチルダの勢力が順調に作業をこなしていたある日、事態は急変した。


「どうしたレミ!」


バーンの大きな声がアジトに響き渡った。

崩れるように室内に入ってきたレミは全身にひどい傷を負っていた。


「パパに報告しなきゃ。」


そんな満身創痍のレミだったが、彼女は何かを伝えるために立ち上がろうとした。


「レミちゃん。」


凛香は駆け寄りすぐにレミに肩を貸した。


すると奥の部屋から騒ぎを聞きつけたエリオットが飛び出してきた。


「レミ、大丈夫か。何があった。」


「パパ――白い奴等が急に現れて、異変者や普通の人々諸とも殺していきやがった。」


エリオットはそれを聞いて顔が青ざめた様子だった。


「とりあえずレミをベッドへ。」


エリオットはレミを運ばせ、彼の不思議な能力で治療を始めた。

緑たちは別室で、ただ待つしかなかった。


しばらくの時が経ち、ようやくエリオットは部屋から出てきた。

そして緑たちの顔を伺いながら一言、言った。


「レミは大丈夫だ。今は眠っているが問題ない。」


その言葉で緑や凛香、それにバーンは胸を撫で下ろした。


「――だが、事態は深刻だ。」と、エリオットは続けた。


「レミをやったのは、おそらく天使だ。」


「て、天使!?そんなのが本当にいるんですか。」


緑は驚きを隠せなかった。

天使なんてアニメやゲームにしか出てこない架空の者だと思っていたからだ。


「当然いる。天使は神の使いなのだから、神が存在するのならば天使も存在して然るべきなのだよ。」


これには緑やバーンは言葉を失った。


「レミの話によれば、奴等は八体いたそうだ。容姿は全て同じで、白のスーツを着ていたということだ。」


「白のスーツ?なんだよ天使ってのはホストかなにかか。そんなふざけた奴等にやられやがって、何やってんだあいつは。」


バーンは苛立っているように感じた。

あんな風に言っているが妹思いの、いい兄なのだろう。


「その昔、天使たちは十六体存在した。我々、黄金の世代との戦いで半数にまで、その数を減らしたが依然侮ることはできない。それに、奴等が姿を見せたということは、いよいよ終末の声が近づいているということだ。」


エリオットは真剣な眼差しで緑を見た。


「緑君の力が奴等に通じるかどうかは不明だ。だが私一人では天使たちに勝てないという事実がある。緑君、共に来てくれるか。」


エリオットの言葉に緑は力強く頷いたのであった。







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