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入れ違い

謎の高校生集団は、驚くべき身体能力を備えていた。

俊敏な動きでバーンとレミを撹乱しながら隙を伺っているようだ。


「くそっ!ちょこまかしやがって、的が絞れねえ。」


「無理に当てようとしなくていいんだよ、バーン。襲ってくる奴だけを狙えば。」


レミは落ち着いて、飛びかかってくる高校生の足を狙って発砲した。

その弾は見事に男子高校生の太ももにヒットした。


「よし、とりあえず足さえ止めてしまえば――。」


撃たれた男は確かに怯みはしたが、すぐに体勢を立て直し、再び隙を伺っていた。

よく見ると最初は引きずっていた足が軽やかに動き始めていた。


「やっぱり、こいつら普通の人間じゃない。ここは無闇に戦っても私たちの不利になるわ。」


レミは腰に巻いていた、バッグに手を突っ込んだ。

その一瞬の隙を、彼らは見逃さなかった。

囲んでいた一人の男が緑へと襲いかかったのだ。

緑はすぐにそれに気づいた、そして無意識のうちに手には直毘刀が握られていた。


そして、その刀で男の胸辺りを横一閃に斬りつけた。

男は少し反応が遅れたものの、すぐに後方へと跳んで、致命傷を避け。

だが、完全には避けきれずに手傷を負ったようで、胸辺りから血が流れている。


「な、なんだこれは――。」


「どうしたの?」


傷を負った男が呟くと、マチルダが気になる様子で訊ねた。


「傷が塞がりません、マチルダ様。」


「どういうことかしら。あの殿方のあの妙な刀に秘密がありそうですわね。」


この会話の隙にレミは、スモークグレネードを二つ程投げた。


「バーン、緑、あと数秒経ったら私が手を引くからついてきて。」


レミがここから離脱するのだと察し、バーンと緑は直ぐに頷いた。


「今よ!行くわよ。」


辺りは濃い煙に覆われて全く視界が通らない。

そんな中、レミは地形を頭に叩き込み、逃げ道を確保していた。


煙を抜け、少し走った所で三人は足を止めた。

雑居ビルの階段付近で一旦止まり、腰をおろした。


「ふぅ、何とか逃げれたようね。」


「ナイスだレミ。しかし、あいつらはいったい何なんだ。」


「分からないわ。とりあえず早く帰ってパパに報告しなくちゃね。」


「そうだな。それに緑の攻撃はあいつらに効果的だったし、パパならいい対策を立ててくれるはずだ、なあ緑――!?」


バーンは一緒に来ているはずの緑を見て驚愕した。


「……えっ、誰?」


レミも繋いだ手を離して彼を見た。


「あ、あれ?私、間違えちゃった。」


「確か、お前は緑の弟――だよな?」






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