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エリオットの暴露①

エリオットは唐突に意味不明な言葉を口にした。

緑や凛香はその言葉の意味を考えてみたが、頭の中をいくら探しても出てこなかった。


「エリオットさん、黄金の世代っていったい?」


「ごめん、いきなりそんなこと言ってもピンとこないよね。まあ、説明するには少し時間がかかるし。よし一旦店に戻ろう。彼は私が担いでいこう。」


エリオットは倒れている戒を軽々と抱え上げて歩きだした。

一見華奢なエリオットだが、体格のよい戒を軽く上げる程の力を持っていたことに二人は驚きを隠せなかった。


帰り道も順調で一切、異変者に出くわすことは無かった。

というよりはおそらくエリオットが、そういう道筋で戻っているのだろうと考えるより他なかった。

やはりエリオットはどこか普通ではないと緑は改めて思った。


店に戻るとバーンが信じられないというような顔をして四人を出迎えた。


「おいおい、そいつまともに戻っちまったのか。いったい何があったんだよ、パパ。」


「その話しは取り敢えず置いておこう。まずは緑君たちに事の始まりを教えてあげなければならない。バーン、美味しいコーヒーでも淹れてくれ。」


戒を奥の部屋のベッドに寝かせ、緑たちはソファーへと座った。


「まずこれから話すことは全て真実だということを約束しよう。」


緑と凛香は緊張した面持ちで頷いた。


「これはずっと遥か昔にまで遡る。おそらく君たちには想像もつかないくらい昔の話だ。」


そこへバーンが四人分のコーヒーを持ってきて机へと並べていった。

そして自身もエリオットの横へと腰を下ろした。


「最初にこの世に現れた人間というのが黄金の世代、第1世代だ。そして次に現れたのが銀の世代、第2世代。そして、今の君たちが銅の世代、第3世代だ。ここまでは分かるね。」


緑も凛香もエリオットが何を話しているのか正直、皆目見当もつかなかった。


「まあいいさ、続けるよ。私たち黄金世代は強い力を持っていった。さっき戒君を治したような魔法のような力さ。そして、次に生まれた銀の世代の人々からはその力が失われた。代わりに知識と知恵が与えられた。しかし銀の世代の人々は、その与えられたものを上手く使うことができなかった。最後に銅の世代だ。彼らは――いや、君たちはその知恵と知識を使って文明を発達させた。その進化は凄いものだ。私たちの時代とは全く違った形でこの世を構築したのだからね。それじゃあ、ここまでで何か聞きたいことはあるかい?」


緑は頭が混乱していた。

質問といわれても、エリオットの話し全てが全く理解出来ていないのだから仕方がない。


「あ、あの、質問いいですか?」


逆に凛香はエリオットの話を食い入るように聞いていた。まるで学校の授業でも受けているような気持ちだったのかもしれない。

凛香はちょっと低めに手を挙げた。


「はい、凛香ちゃん。どうぞ。」


「えっと、エリオットさんは黄金世代の生き残りって言ってたけど、どうしてそんなに昔の人が今、ここにいるんですか。」




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