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まるに-2:いもうとの戸惑い

 第六話「まるに-2:いもうとの戸惑い」

 新しくできた姉の葛藤をよそに、妹となった出雲もまた、戸惑っていた。

 新しくやってきた母は優しかった。姉になってくれた人も優しかった。でも、どこか余所余所しかった。仕方ないのかもしれない。今まで違う場所で違う暮らしをしてきた人たちなのだ。頭では理解しているつもりだが、心が納得してくれない。特に、姉の水月はいつも自分のことを気遣ってくれるが、目が死んでいた。年齢の割には聡いと言われる出雲には分かってしまう。自分たちの、もしかしたら自分のせいで、義姉(あね)はこうなってしまったのだと。表面上には明るく振舞っていて、それに父が気にした素振りはない。環境の変化に戸惑っているのだろうと言っていた。だが、彼女にはそれが違うことがよく分かった。――神のいないはずの月に、唯一神の集まる出雲には。

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