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題名未定  作者: 浅見祐樹
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始まりの階段

 中学を卒業して、早くも1年が経ち高校2年生となった。そして、彼女いない歴17年を迎えようとしている。いい加減彼女が欲しいと思いながら高校2年生を迎えたのであった。

横澤悠一よこざわゆういち、剣道部に所属、高校2年生であり彼女いない歴17年。


 マジでありえない。去年、俺が1年生だった頃の夏。それまで「彼女なんかつくらねぇーよ!」とか言っていた友達数人が夏になり一気に彼女持ちになった。リア充というものだ。その夏から俺の心の中では永遠と「リア充爆発しろ」という言葉しか流れていなかった。よくある幼馴染がいたり、中学の時のクラスメイトから告白されたり、全くと言っていいほどそんなことはないんだ。本当に幼馴染がいないという状況を恨む。だが、今更幼馴染についてどうこう言ってもどうにもならないから諦める。

 去年の夏に彼女が出来た友達数人には「彼女なんてすぐにできるよー」とか言われ続けて結局2年生になってしまったのだ。友達数人も恨んでやるぜ。

 まあ、そんなことを考えながら学校へ向かう。クラスを確認すると俺はクラスへの道なりを歩み始める。「今年も彼女が出来ずに夏を迎えるんだろうな。」と思いながら歩む。心の中では「女子にぶつかったりして急展開とかないかなー。」とか思っちゃってるんだよな。

「そんなことあるわけないでしょ。」

階段を上っている俺の後ろから声が聞こえた。そのこえは透き通った女の声だった。後ろを振り返った時には階段を下りている彼女の長い黒髪がほんの少し見えただけだった。俺は朝から不思議な思いをしながら教室へ向かう足を動き始めた。

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