7/7
あとがき
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この短編集は
『拐われたお姫様ですが、勇者ではなく魔王様を好きになりました』の番外編として、
アリシアが十歳を迎えた日の周辺を描いた断章集となります。
まだ恋も戦いも知らない少女が、
“王女”としての一歩を踏み出す──そんな節目のひとときを、
ささやかな5つの視点でお届けしました。
楽しんでいただけたでしょうか?
本編とは少し異なる、やさしい時間。
けれど、すべては“未来”につながる道すじのひとつでもあります。
気に入っていただけた一編があれば、ぜひ教えてくださいね。
そしてもし、彼女の小さな歩みの先に“何か”を感じていただけたなら──
そっと★を灯していただければ嬉しく思います。
それはきっと、過去と未来を結ぶ、静かな合図になるでしょう。