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『復讐、そして、身代わり-6』
桃は東京へ帰るなり、帰り支度もそこそこに直ぐに藤田が入院する病院へと向かった。
病院には上村も居て、
「大変でしたね」と上村が労いの言葉をかける。
「遅くなってすみません」
「疲れは癒せましたか!?」
「……上村さん」
「はい?」
「上村さんは……」
「……」
「未司馬昂平が秋田にいる事を最初から知っていたんじゃ……」
「偶然です。本当に偶然ですよ」
「……」
「知ってたら……」
「……」
「もしも、知っていたとしたら、私が秋田に行ってます」
「……そうですよね」
「深読みのし過ぎです」
「すみません」と桃が謝ったのであった。




