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『正月の出来事-6』
朋美は年始になっての会社の始業日に、早速、三宅を週刊ツイセキ編集部内の会議室に呼び出した。
「分かりやすく、正月太りしてない!?」といつものように三宅は朋美に向かい、軽口を叩いた。
が、朋美はいつもの調子ではなく真顔で、
「編集長」
「……うん?」
「編集長って……」
「……」
「悠現社にいたんですよね?」
「ああ」と三宅はあっさりというか、事も無げにそう答えた。
「どうして言ってくれなかったんです!?」
「どうして言ってくれなかったって、答えは簡単さ。ただ単純に誇れるキャリアじゃないんでね」
「一流と言われる大手の悠現社にいた事がですか?」
「ああ」
「……」
「今夜、飲みに行くか?」
「……」
「どうして、誇れる事が出来なくなったか教えてやる」
「……」




