55/152
『押し入れの中の秘密-3』
昂平はアパートの部屋で、何か飲み物でも飲もうかと、立ち上がった時、昂平の携帯電話に電話がかかってきた。
昂平が着信相手を確認した。番号は通知されていたが、知らない番号からであった。
昂平が電話に出た。相手の声を聞いて、すぐに誰だか分かった。
「良かった。番号、変わってなかったんだ!?」
その声はとても懐かしかった。
昂平が今までただ一人だけ真剣に付き合った女性、二十二歳の頃から三年間付き合った生駒芽依からであった。
「今、東京に来てるんだよ。良かったら会えない?」
昂平には断る理由はなかった。いや、むしろ会いたかった。昂平はすぐに芽依と会う時間と場所を決めて、携帯電話を切ったのであった。




