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『押し入れの中の秘密-2』
【見てる……見られてる。ヒュー、ヒュー、すごいんじゃない。はい、記事を書いた張本人です。注目されるって快感。もうちょっといい服を着てくればよかったかな? どっかにいい男はいない? 刑事もありかな……ただいま、私、彼氏募集中です。ピース】
朋美が未司馬家一家殺人事件の捜査本部のある多摩西署を颯爽と歩いていく。
「あれ?」という疑問符の言葉が朋美の耳に入ってきた。
【何、何? 江波出版社の榎本朋美は私ですが、何か御用でも?】
「あれ、もしかして、オクエリ……じゃない 。朋美先輩じゃないですか」と桃が朋美に声をかける。
「あっ!」と朋美もすぐに桃が昔の顔馴染みだと気が付いた様子で、
「桃ちゃん」
「朋美先輩」と二人、大喜びで抱き合うのであった。




